都内じゃ無い理由があれば…教えてください！！

単純に今住んでいる家の広さの敷地面積が、都内では見つけられなかっただけです。今の家の前は成城学園前に住んでおり、250坪ほどあったんですが、物件的にもお値段的にもこの広さが限界でした。

今の家は、もともと僕が何人かの地主さんたちと所有していた丘陵地が、都市開発されたものなので、かなりやりたい放題なんです。自分用に残した土地がヘクタールという単位であります。すべてを自宅用にしたわけではありませんが。

僕の引っ越し歴をちょっと振り返ると、本郷の東大病院で生まれ、しばらく文京区の本駒込というところにある母方の実家で養育され、その後、赤坂の議員宿舎に住んでいました。それから父の転勤で金沢にくっ付いて行っています。サンパチ豪雪という大雪に遭遇しています。

転勤で西荻窪の社宅に舞い戻ったんですが、父が再び転勤したので、母方の実家に預けられ、大和郷幼稚園という幼稚園に通いました。美智子さまの後輩になります😅。小学校に入学する時、父が舞い戻って来たので、世田谷区桜上水の社宅で同居、八幡山小学校に入学しています。ただ父とは反りが合わなかったので、休みになると実家に逃げ込む暮らしでした

再び小学4年の終わりに転勤で千葉県に行きます。小学校5-6年を千葉で過ごすんですが、都会っ子の僕にヤキモチを妬いた地元の悪ガキたちに、こぶしより大きい石を投げつけられたりして最悪でした。いよいよ父とも合わなくなっており、文京区の実家に寄宿して千葉の小学校に電車で通うといったムチャもやっていました。

そこで僕が「転勤にはもう付いて行きたくない。祖父母の家に下宿したい」と希望を出したら、父が出した条件が「開成中学に合格したら許してやる」でした。別に東大受験させようと思ったわけではなく、開成中学なら合格しないんじゃないかと踏んだためだと考えています。

上手く合格できたので、実家に下宿する権利を得ました。中学3年間は祖父母の実家に下宿して開成中学に通います。しかし酒を飲んだり、麻雀をやって朝まで家に帰らないことがしばしばあったので、祖父から「面倒見切れん」と怒られて実家を出ることになります。

僕には5歳年上の姉貴がわりの従姉妹がいました。父方の従姉妹なんですが、東京の私立女子校に通うため、母方の祖父母の家に、彼女が中学校入学前から預けられていました。だからずっと一緒だったんですが、大学に入学した時、彼女のお父さん(父方の伯父さん)が投資用に買っていた世田谷区三宿のマンションで、一人暮らしを始めていました。

当然よく遊びに行っていたし、広さは3LDKあったから空き部屋はありました。僕が従姉妹に「一緒に住ませて」とお願いしたら、いろいろ恩に着せられた上でオーケーが出ました。伯父伯母の了解も取れたので、高校1年からここに転がり込んでいます。監視する人がいないので、やりたい放題になりました。芸能人も多く住むようなマンションでした。

結局、僕はこのマンションに就職後まで住みます。ただ文京区の実家の「離れ」も、僕がいつでも寝泊まりできる状態になっていました。お祖母ちゃん子だったので。

途中で大学を卒業した従姉妹がいったん郷里に戻ったり、また東京に舞い戻ったりするんですが、舞い戻った時、従姉妹は代々木上原にあった伯父の別の投資用マンションで暮らしたので、従姉妹が帰郷後は、僕は三宿のマンションで1人暮らしになりました。大学の一時期、銀座のホステスさんのマンションに転がり込んで、牛込柳町で短期間暮らしたことがあるぐらいです。

25歳の時、「渋谷に歩いて飲みに行ける」というアホな理由と、「そろそろ伯父さんの世話になってばかりじゃいけない」という殊勝な理由で、2年ほど渋谷の公園通りの坂上のあたりのマンションに住みます。しかしいろんな人の溜まり場になってしまったので、これは敵わないと思い、26歳で結婚をするのを控えて、代々木上原のマンションに移り住みます。妻は結婚後間もなくドイツに2年間留学したので、28歳までは独身と変わりない暮らしを代々木上原でします。

ただこの代々木上原の賃貸は、ピアノが不許可でグランドピアノを置ける広さもありませんでした。一案は文京区の実家に住まわせてもらうことでしたが、僕はともかく妻が肩身が狭いだろうと考えて、いよいよ自分の家を買うことに決めました。

グランドピアノが置けて、僕の蔵書が置けて、書斎も設けられる利便性の高い場所、というのが難題だったんですが、ようやく見つけたのが表参道の3LDKでした。広さは十分だったんですが、さすがに当時でも億を超えました。頭金はなんとかなったし、銀行も貸してくれるとは言ってくれたんですが、シミュレーションをしてこれは返済地獄になると思いました。

ここで僕はたぶんみんなが使えない、「親戚に借金をお願いしに行く」というウルトラCを使っています😅。母方の祖父母、父方の本家の伯父や三宿のマンションを貸してくれていた伯父などが、それぞれ「税務署が許す範囲の低利で、返済はある時払いでいい」という破格の条件で、それぞれ数千万円を融資してくれました。「これはもらったものと思っていいから」と言ってくれたありがたい伯父もいました。僕が現在従兄弟たちの金銭的な支援をしているのは、この時の恩があるからです。

妻の帰国に合わせて、守備よく表参道のマンションに入居できました。しかしグランドピアノを持ったことがある人ならわかると思いますが、やっぱりデカい😅。広いはずのリビングルームの半分が、スタインウェイに占拠されている状態で、妻が練習を始めるといられたものではありませんでした。

また折からのバブルで、この表参道のマンションの不動産価格が爆上がりします。売却益が余裕で億を超える状態でしたので、売るなら今だと判断、3年ほどで、今度は渋谷の松濤町の北側の神山町のマンションに移り住みます。ここは間取りは変わりませんが、広さがかなり広いのが魅力的でした。おかげで麻生太郎さんとご近所さんになってしまいましたが🤣。大きかったのは表参道のマンションの売却益で、親族からの借金も銀行ローンもほぼ完済できたことでした。

僕が32歳の時に娘が生まれます。「松濤幼稚園→慶應幼稚舎」というありがちなコースも頭をよぎりましたが、いろいろ考えた上でもうちょっと子育ての環境が良さそうな場所を探します。

この時検討したのは、世田谷区の瀬田や二子玉川、桜新町、経堂、千歳烏山、等々力、九品仏、渋谷区の大山町、代官山町、杉並区の永福町、浜田山、目黒区の青葉台といったところでした。

いずれも住環境と利便性のバランスが良いこと、この立地のマンションであればリセールバリューが期待できる、僕に土地勘がある、ということが候補に挙げた理由です。こうやって物件を探していたところ、経堂で希望通りの広さで、ちょっと変わった間取りのマンションを見つけました。最上階だったのでパーティーが催せるようなルーフバルコニーがあるのが魅力でした。

ここでしばらく暮らすつもりでした。37歳の時に新聞社を退職して、自分の会社を立ち上げたので、自宅兼オフィスにする予定でした。ところがひょんなことでIT企業に転職します。この時に付与されたストックオプションが10億円近い爆益を生み出します。この売却益で40歳の時、一軒家に移り住むことを決めます。

娘のさまざまな環境ができるだけ変わらず、庭の広い一軒家という条件で探していったところ、冒頭に挙げた成城学園前の一軒家ということになったんです。ただ家を購入してまもなく、僕は約2年ほどニューヨークにほぼ単身赴任することになるんですが。

現在、住所を置いてあるのは神奈川県ですが、この成城学園前の家は売らずに人に貸してあります。また文京区本駒込の実家も相続税上の問題から実質的に僕が取得しています。日本庭園も池も離れもある家なので、これは豪邸と言ってもいいです。都内有数の高級住宅街でもあります。

六本木1丁目のタワマンの120平米ほどある部屋の娘夫婦が半分暮らしているほか、これとは別に六本木駅から徒歩で3-4分の場所に、2SLDKですが100平米ぐらいあるマンションの1室を自分用に空けてあります。仕事場兼遊び場というポジションです。このほか人に貸してあった銀座のタワマンが空いたので、現在リフォーム中なんですが、これを今後どうしようか思案中です。

これら以外にも都内の物件はいろいろ所有しているので、都内に住もうと住めばいつでも住めるんですが、ヘクタールある土地を都内で個人がこれから入手するのは、いろんな意味でムリです。

このほか八ヶ岳に別荘があり、先ごろ旧軽井沢の閑静な別荘も取得しました。ここは建て替える計画ですが。京都の烏丸御池にも広い3LDKがあります。さらにはドイツの学園都市にも家があるので、家はもう十分です😅。

僕が子どもの頃から所属している乗馬倶楽部が明治神宮の脇に、20代の頃から行っているテニスクラブが南麻布にあります。都内に行くのは買い物や遊び、そしてこれらのクラブに行くぐらいがちょうどいい感じです。