質問
2024年10月30日 回答
株クラではトランプ政権待望論をよく見ますが、歴史上の事実として民主党政権の方が共和党政権に比べて株価の伸び率が高い傾向が観察されているらしいですね。
民主党にマーケットフレンドリーな印象はないんですが、こうなっているメカニズムって何が考えられますか?
回答
珍しくちゃんと分析出来ている方がいましたね。おっしゃる通りで、米国では民主党政権の方が共和党政権より任期中の株価騰落率が遥かに高いです。僕が手元で計算した結果なので若干の誤差はあるかもしれませんが、戦後の民主党大統領の任期中のS&P500の平均騰落率は93.4%、共和党大統領では48.4%と明確な差が付いています。
もちろんサンプル数は少ないですし、任期中に株価の大暴落があったりするなど、統計的に確かとまでは言えませんが、それでも民主党大統領の方が任期中のS&P500は上昇しやすいとは言えそうです。
例えば株クラのサルたちが、株高を演出してくれた大統領と信じているトランプ大統領の任期中(4年間)の上昇率は62.6%ですが、その前のオバマ大統領(8年間)は175.4%です。その前の共和党ブッシュ大統領(8年間)はリーマンショックがあったこともあって39.4%の大幅マイナスですが、さらにその前任のクリントン大統領(8年間)に至っては210.9%と戦後の大統領では最大の株高を演出しています。
戦後の民主党大統領で在任期間中にS&P500がマイナスで終わった大統領は1人もいません。ただ共和党政権でもアイゼンハワー大統領(8年間)やレーガン大統領(8年間)は130%台の上昇です。これらは大統領固有の政策やその当時のFRBが取った金融政策のインパクトがあるので、一概には言えないんです。
ただ歴史的事実としてトランプ大統領は4年という人気の短さはあったにせよ、株価への影響は戦後の大統領としては「平均的」で、株高の大統領でもなんでもないです。そのトランプ大統領を株高大統領だと調べもせずに信じている株クラの人たちがいかにサルかが分かろうというものです。
個別の大統領ごとの政策的な違いがあるので、すべてがそうだとは言い切れないんですが、米国では「財政出動の民主党、ドル高の共和党」という言葉があります。
民主党の大統領は景気を良くしようと積極的な財政出動を行うケースが多いんです。また労働者の賃金や社会保障を充実させようとして財政支出を増やすケースも多いです。民主党政権は伝統的に経済政策を重視します。だから米景気が刺激されて株高になりやすいんです。
一方、共和党の大統領は強い米国、強いドルを目指す。ですからドル高で米国企業の国際的な競争力は下がりやすいです。また外交戦略や国防戦略を経済政策より重視する傾向があるので、貿易摩擦や戦争が、共和党政権では比較的発生しやすいというのもあります。
民主党政権でもキューバ危機があったケネディ大統領やベトナム戦争のジョンソン大統領はさほど高くはありません。「平和重視の外交戦略を採って、積極的な財政出動をする大統領が多かったから、民主党政権の方が株高になりやすかった」と言えそうです。共和党政権でも税制改革を行なって税率を大幅に引き下げたレーガン大統領は大きく株価を上げています。
トランプ大統領に関しては、大統領就任前の期待が極めて低く、ヒラリー・クリントンの勝利を予想して株高になっていた米株式市場は、トランプ勝利が決まると急落しました。それ以来、トランプ大統領は米国の大統領では類を見ないほど株価を意識した発言を続けたので、その印象が強いんでしょう。実際には共和党の大統領らしく米中貿易摩擦を激化させたりしているので、その発言ほどには米株価は上昇してはいません。
ファクトに基づかない発言が横行する株クラにあって、まともな質問が来たので、研究成果をちょっと披露してしまいました😅。
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