ご自宅には風水を取り入れてますか？｜東大ぱふぇっとの米国株投資ブログ

質問

ご自宅には風水を取り入れてますか？

最近、風水の専門家の方から話を聞く機会がありました。自宅の位置や間取りを見てもらった後に、良くないから化殺をしないといけないという話になり、トータルで何百万もする数々の運気アップアイテムを勧められました。

運が良くなる理屈がよく分からないので自分は乗り気ではないのですが、妻が風水で良くなった人を数多く見ているためにかなり乗り気です。

結局のところ、プラセボ効果もしくは、良いことが起きた時にテキトーに風水のおかげと言ってるだけなのかなと思ってしまいます。

回答

僕自身は「風水」の考えを面白いと思い、関連書籍を読んで研究しています。しかし「日本の風水」は中国に起源を持つものではなく、「風水師」を名乗る輩には金儲け第一の紛い物ばっかりなので、まったく信用していません。

「狐首経」や「青烏経」、あるいは「葬書」「郭氏元経」といった風水の原典をちゃんと読み込んで、研究した経験がある日本の風水師がどれだけいるんでしょうかね。最近、これらの書籍は神保町でも入手困難だと思うんですが、どうやって風水を勉強しているんだろう🤣。一度僕が原典を元に風水師を名乗る人たちに出題してみたいものです。合格率はせいぜい数%だと思いますが。

日本の風水師はこの「青烏経」や「郭氏元経」を独自に解釈して、「日本の風水」としてまとめられた方の研究書を読んでいればまだ良い方で、その孫引きの孫引きの簡易な解説書を読んだレベルの方が、生半可な知識を振りかざして高価な品物を売り付けているケースが非常に多いと思います。本物の風水師であれば、そんな「運気アップのアイテム」なんて都合がいいものを売りつけないと思います。

風水というのは「気の流れ」を制御しようとする生活の知恵です。「化殺(けさつ)」というのは、この悪い気の流れをモノの配置で変えたり遮断したりしようとするものですが、これはそんなわけのわからない運気アップアイテムを使わなくても可能です。「化殺」を理由に高価なものを売りつけるのが、インチキ風水師の常套手段です。「ここには鏡を置け」とか「この色の品物を置け」、さらには「玄関はもっときれいに片付けろ」とどんどんコンサルを始めたら、ホンモノである可能性があります。

そもそも日本で長らく秘伝とされてきた風水がやたら流行し始めたのは四半世紀前ほどのことで、まだ最近の話です。以来、風水師を名乗る商売屋さんがやたら増えました。荒俣宏さんの責任ですね😅。昔、三番町の平凡社にあった荒俣部屋で、この件について荒俣さんと議論した覚えがあります。

風水が好きな女性は多く、うちの妻もそうです。ですから我が家では、妻の依頼で、僕が中国の骨董屋で買ってきた風水盤を持って、家の中の気の流れを見て回り、物の置き場所を変えたりして、気の流れを整えるようにしています。そんなところで十分です。