質問
先物やオプションってサイズ別にラージやらミニやらマイクロがありますが、これって何で別れてるんでしょうか?
小さいもので統一してしまった方が流動性が高くなって良いのでは?と思うのですが。
回答
これは話が逆です。もともと「日経先物」、現在で言う「日経先物ラージ」が1986年に取引が開始されました。先物とかオプションといった金融デリバティブ商品は、機関投資家など大口投資家を対象にしていたので、これで十分だったんです。
ただこれではさすがに先物1枚で動かす金額が大き過ぎて扱いにくいという話になって、単位がラージの十分の1、呼び値も5円刻みの「日経先物ミニ」が、2006年に新しく大阪証券取引所に上場されました。これは日経先物をこれまで対象にしていなかった資金量の多い個人投資家を呼び込むための措置でもありました。
そして昨年、さらに一般個人投資家にも日経先物取引をさせようと、ミニより単位が十分の1の「日経先物マイクロ」の取り引きが開始されたわけです。日経225オプションと日経225ミニオプションの関係も同様です。
頭の中に「個人投資家」しかない方は、「日経先物マイクロ」や「日経ミニオプション」で統一すればいいのに、と思うんでしょうが、僕らからすると、「日経先物マイクロ」は1枚当たりの金額が少な過ぎて、取り扱う意欲がわきません。手数料は割高ですし、現状は立ち合い。証券会社によって建て玉枚数にも制限があったりします。ラージであれば、1枚あたり百数十万円ほどの証拠金で3000万円ぐらいの取り引きが出来るから、日経先物をやる魅力があるんです。
僕は日経先物ラージでは基本的にマックス30枚まで売買するんですが、3000-4000万円の証拠金で、9億円ぐらいの売買ができる計算です。ですからリスクヘッジとしても機能するんです。
実際まだスタートしてまもないせいもあるんでしょうが、例えば10月3日の総取引代金は、ラージが2兆3925億円、ミニが3兆4460億円あるのに対して、マイクロはたったの2419億円です。明らかに大口投資家はあまりいません。
マイクロはいろんな点で大口投資家には扱う魅力がないので、一般個人投資家にどれだけ普及するのかが、今後のポイントになると思います。しかし株クラなどの個人投資家の知識のなさやリスク回避に対する意識の低さを鑑みると、例えマイクロであっても、このレベルの層に金融デリバティブ商品を推奨するのがいいことなのか、僕はいささか疑問に思っています。
私見では先物は相場観と情報分析と素早い損切りが命、オプションは戦略が命ですので、これらを勉強する気もなく、安易に手を出すと大損します。レバレッジが効くので、損失のマネジメントができない人が取り組むと、日経先物マイクロでも大損を出しかねません。「損切りが難しい」なんて言っている人たちに、金融デリバティブ商品をやらせるのは犯罪に近いです。
大昔は先物の取引口座を開設するには、有価証券取引の経験年数や預け入れ資産などの金融資産額の縛りが厳しかったものなんですが、証券取引所も証券会社も自分たちの利益優先で、これがどんどん緩くなる傾向にあります。
日経ミニオプションでも、プットの裸売り(ネイキッドショート)でもすれば、損失は無限大ですからね。さっそく最近、オプションは手軽に儲かる、プットの売りは売った時点で利益が確定するなんてお手軽な情報を発信している方が増えているようですが、お手軽にネイキッドショートした方が、東日本大震災の時の暴落で、お手軽に数千万円、数億円の損失を出したことをご存知ないんでしょうか。
損失が出そうになったタイミングで処理すればいいとかいうアホな情報を流している無責任な方もいましたが、そういう時は誰も売ったプットなんて引き受けちゃくれませんよ。どんどん膨らむ損失をガクガクブルブル震えて見ているしかないんです。
「個別株取り引きは難しい」なんておっしゃっている方たちに、金融デリバティブ商品をやらせようとするのは、僕はいかがなものかと思っています。僕は日米で証拠金ベースで総額10億円ほどの投資資金で、先物やオプション、カバードワラントを売買していますが、それについては出来るだけポストしないよう自粛しています。
ちなみに僕は日経先物は先述のようにラージで建玉はマックス30枚まで。時折ミニも扱いますが、これもマックス300枚。つまりマイクロだと3000枚にもなってしまいます。
僕は先物やオプションを取り引きする時、勝負している相手はアムロやソジェン、バークレイズ、モルガン証券、それにゴールドマン証券なんだって覚悟を決めてやっています。敵はJPXコロケーションを利用して、HFT環境で取り引きしてくるヤツらです。金融デリバティブ商品では、少なくとも僕ら程度の個人投資家なんてゴミですから、ヤツらと知恵比べをして、ヤツらから利益を掠め取る気でなければやっていられません。
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