最近お食べになったもので印象に残ってるものがありましたらお伺いしたいです。

家政婦さんのものであれば、活とらふぐの料理一式です。彼女が自分で市場に行ってとらふぐを仕入れて、家に持って帰ってきてから捌いてくれました。ふぐのてっさからてっちり鍋、そしてもちろん白子までたっぷりと冬の味覚を堪能しました。ふぐの調理師免許を持っている家政婦さんなんてなかなかいないので、彼女は本当に貴重な存在です。みんなでわいわいと美味しくてっちりをつつきました。

送られてきたものでは、境港市に住む友人が山ほど活きている紅ズワイガニと松葉ガニ、それにノドグロなどです。彼が港の直売所で良さそうなのを見繕って、そこからクール便で送ってくれました。カニがまだまだ生きていたので、家政婦さんがきゃあきゃあ言いながらも捌いてくれました。これらのカニは、お刺身やしゃぶしゃぶにして頂きました。濃厚な味噌の味が良かったです。

本当は石川県から加能ガニをたくさんお取り寄せしたかったんですが、地震の影響もあって取り寄せられず断念しています。少しでも能登にお金を落としたかったんですが。僕がいつもこのわたやくちこをお取り寄せしているお店も地震の影響で休業中でしたが、これは石川県に住む知人が「好物でしたよね」と言って、ほんの少しした資金援助のお返しとしてわざわざ送ってくれました。申し訳ない。

自分でお取り寄せしたものでは、熊本の馬刺しでしょうか。口の中で蕩ける霜降りの大トロからしっかりとした味の赤身、そしてタテガミやフタエゴ、ヒレ肉まで、これもみんなでわいわい食べました。馬刺しと芋焼酎の組み合わせが、僕には絶妙でした。馬スジも送ってくれたので、これを使って、家政婦さんが熊本風おでんなるものを作ってくれました。彼女によればダシの取り方と具材に少し特徴があるんだそうです。この日は辛子蓮根まであったので、ちょっとした熊本ディになりました。