なぜ経済数学を頑張っていたのに研究者やエコノミストにならず記者になったんですか？

僕は周囲を見ていて、自分がそんなにたいした研究者になれないのがわかったし、親が学費を出してくれる可能性はなかったので、博士号取るまで、自分で学費を払わなけれならなかったんだ。当時、女の子と同棲していたので、それは面倒だった。

複数の銀行からは「リテールなんてさせない、エコノミストとして期待している」と言われて内定をもらったけれど、そんなの口約束だし、まああれはあれで辛いところがある商売。友人や先輩たちから「お前はぜったい銀行には向かない」と言われたしね。

内定いくつかキープして、外交官や経済企画庁のエコノミストになるという選択肢も考えて、さてどうしようかと迷っていたら、めちゃくちゃ押しが強いテレビ局の報道局長に「役人になってもつまらんぞ。うちに来れば面白い思いをさせてやる」と強力にプッシュされて、「まあ、そうかもな」とコロッと引っかかったんだよ🤣。周囲も向いてると言ったし、給料などの条件面も良かったし。

確かにふつうのサラリーマンではできない体験も出来たから、その報道局長の言ったことは嘘ではなかったんだよね。