質問
2024年01月15日 回答
検察、結局安倍派には切り込めませんでしたね。池田議員1人挙げただけで。
回答
政治家のこの手の話は難しいんです。例え逮捕訴追しても、公判は維持できないと判断したんでしょう。以前、過去の大型疑獄事件を振り返ったと思いますが、ロッキード事件は田中角栄元総理を逮捕していますが、裁判中に田中さんが亡くなったので、結局有罪に持ち込めたのか、わからず仕舞い。あの逮捕の余波でそれから10年余、検察は政治家の汚職に切り込めなかったと言われています。
中曽根元首相や竹下首相など、大物政治家の名前が上がったリクルート事件は、結局逮捕できた現役政治家は藤波孝生元官房長官に留まっています。藤波さんは政治家としてのして将来を絶たれ、有罪判決が確定しましたが、執行猶予付きでした。当時は有罪になっても公民権停止にはならなかったので、有罪後も引退するまで、議員にとどまっています。
古くは昭電疑獄では大野伴睦さんや西尾末広さんなどの有力政治家や当時、大蔵省主計局長だった福田赳夫さんを次々と逮捕して、当時の芦田内閣を総辞職に追い込んでいます。最後はその芦田さんまで逮捕しました。でも、裁判の結果は中堅政治家が1人有罪になっただけで、後は全員無罪になっています。
もう一つの大型疑獄事件だった造船疑獄では、大量の逮捕者を出していますが、焦点だった佐藤栄作さんの逮捕が焦点でした。これは当時の犬養健法務大臣が指揮権を発動したことによって頓挫しています。犬養法相はこの責任を取って法相を辞任したため、指揮権の効力は失われたとされていますが、検察はもう佐藤さんを逮捕しませんでした。
こうして戦後の大きな政界の大型案件を振り返ると、検察は案外成果をあげてこなかったのが、わかります。
僕が記憶している検察の大きな成果は、ロッキード事件の田中さんや橋本登美三郎さんの逮捕や東京佐川急便事件での金丸信さんの逮捕ですが、3人とも裁判中に死去するなど、結果として控訴棄却になっています。政治家を逮捕して刑務所行きまで持ち込めたのは、ゼネコン汚職事件で逮捕された中村喜四郎建設大臣やオレンジ共済組合事件の友部達夫参院議員など、ほんとごくごくわずかです。
でも、ここからが大事な話です。検察が切り込めなかった事件でも、国税が切り込んだケースもあります。そして、それがなかったとしても、「世論の批判」というものがあります。
リクルート事件や東京佐川急便事件で検察は大した成果をあげられませんでしたが、「世論の批判」は厳しくて、当時絶大な勢力を誇った竹下派(旧田中派)が瓦解する大きな要因になりました。金丸さんはもちろん、当時、自民党総裁候補を「面接して誰を支持するか決める」といった暴挙をやった小沢一郎さんが非主流派に転落しました。そしてこのことが、自民党が分裂して新党さきがけや新生党が誕生、55年体制が崩壊して自民党が下野、社会党も含む8党連立の細川護煕政権が誕生するに至りました。
もしかすると面白いのはこれからかもしれません。政治部記者なら「革靴をスニーカーに履き替えるタイミング」でしょうか?
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