これだけ日本株が上昇すると、個別株の理論株価の算定に、今後、どのような影響を与えるものなのでしょうか？

質問

2024年02月18日　回答

今は、一部の分野の日本株が上昇して日経平均株価を押し上げていますが、これだけ日本株が上昇すると、りおぽんさんが定期的に見直しをされている日本株の個別株の理論株価の算定に、今後、どのような影響を与えるものなのでしょうか？

東京エレクトロンやレーザーテック、信越化学工業や三菱商事のように急上昇した銘柄と、ダイキンのように波に乗れなかった銘柄がありますが、それぞれ時間軸が違うだけで、前者のグループは理論株価に近づいただけ、と考えるのでしょうか？

回答

僕の場合、「理論株価」は企業業績を軸にしたDCF法というものをベースに割り出しているので、相場の影響は軽微です。ただ参考値としてPERやROE、BPSから算出する一般的な理論株価も出していて、これは平均PERが上昇しているので、当然上昇しています。ただ算出に熟練すること、特に企業業績の将来予測に自分の思い込みを入れないことが出来れば、DCF法の方が感覚的に精度が高い気がして、僕はDCF法による理論株価の方を優先的に見ています。

ただこの理論株価を元に相場環境やセクターごとの人気度などの要素を元に、各銘柄ごとの「目標株価」というものも算出しています。これが現在どんどん上がってしまっていて、理論株価との乖離が大きくなっています。こういう相場なんだと思っています。ただ過去の経験が正しければ、理論株価に収斂することはなくても、どこかのタイミングでこの乖離の調整は起きてきました。

なお、急上昇した銘柄の多くは、理論株価はもちろん、設定していた目標株価さえ突破している状況です。ほんとやたらと儲かるのは嬉しいけれど、いろいろ悩ましい相場環境です。