議論に負けないコツやテクニックがあれば教えて下さい。

質問

議論に負けないコツやテクニックがあれば教えて下さい。そもそも上司とは議論せず言う事を聞いたほうがよいですか？

回答

このテクニックはいろいろありますが、僕は①声はぜったい荒げず礼儀正しく、少し低い声でやや早口で話し、②ある程度まで相手に先に話させてその理論の穴を突き、③こちらは出来るだけ短い言葉で理論を構築して穴を突かせない、④主張の背景にある客観的な証拠と論拠をいつでも示せるようにする、豊富な知識が議論で勝つ源泉、⑤時に相手の感情を揺さぶって動揺させる、失言させてそこを突く、⑥10対0の勝ちは目指さない、相手の言い分は少し受け入れて7対3で勝つ、⑦複数で議論している時はラスボスを後回しにして、それ以外の人間を1人ずつ味方につける、⑧一気に勝つことを目指さず、少しずつ自論を認めさせていき、気が付いたら全体を認めざる得なくする、⑨議論が成立する相手とだけ議論する、そうではない人は世の中にはけっこう多い。そういう人と議論するのは時間の無駄だから、その場合は肩をすくめて退場する、⑩相手が正しいと思ったらさっさと相手の勝ちを認めてあたかも自分が最初っからその意見だったかのように振る舞う、それでもどうしてもその議論に勝つ必要があったら、勝ちの定義、ゴールポストをずらしてしまうーーというのが、負けないディベート術だと考えています。

この中には、生真面目な日本人だと怒りかねない内容が多々含まれていますが、これが世界で議論を戦わせて勝っていくためのグローバルスタンダードだと僕は思います。

なお、上司とももちろん議論は戦わせるべきです。何も反論できない部下は甘く見られます。家畜や奴隷と一緒です。ただ議論に勝って勝ち誇るのは明らかにマイナスです。集団の議論で恥をかかせるのも得策ではないです。例え議論に勝っても恐縮してみせて、「良い結論に導けて良かったですね」とでも言ってあたかも上司が議論で得したかのように見せる。ちょっと手強い人間だと自分を認めさせつつ勝った気分は上司に譲る。これも生真面目な日本人は怒りそうですが、世界で昇進していくための出世術ではあると思います。