株式以外のポートフォリオについて答えられたことってあります？なければ教えて欲しいです。

アセットアロケーションっていう意味でしょうか？

株式に近いところでは、日米の先物と米国のオプション取引を手がけています。ただこれらはぜんぶロスしてもいいつもりでやっているので、割り当ててある資金は数億円レベルまでです。また債券投資は現状ではほとんどしていません。これらをまとめた「有価証券類」という区分で、全資産の30%ぐらいを割り振っている感覚です。

「現金、預貯金、現金等価物」にも当然資産を割り振っています。メガバンクや地元地銀、信金などへの預金やプライベートバンクでの運用、完全な手元の流動性資金、それに証券口座でのキャッシュポジションなどが含まれます。キャッシュポジが大きく変動しますが、少なくとも総資産の25%以上はキャッシュで持つことを意識しています。なお、プライベートバンクを通じて債券やヘッジファンドにも投資していることになっています。これは運用を一任しているので、すべて相手次第、僕は報告を受け取るだけです。

大きいところで「不動産」があります。不動産価格はわかりずらいんですが、全資産のおおよそ25%だと思っています。自宅、貸しビル1棟や賃貸マンション2棟、貸し駐車場のほか、一戸建て住宅やタワーマンション数室が主な不動産で、自宅以外は人に貸して賃貸料を稼ぐモデルです。不動産には相続対策の意味もあります。

残りが美術品、骨董品、宝飾類、僕の種々のコレクション、それに金のインゴットなどの「ハードアセット」になります。妻の宝石などは、いざという時に持って逃げることができて軽量ですが、それを売れば数年は食いつなげるはずなので、緊急用の資産という意味合いがあります。およそ20%を割り振っているはずですが、市場が好調な時にオークションに出せば、美術品や骨董品の価値はもっとあるかもしれません。

わりとこの手の質問をいただくんですが、有価証券類や現預金は正確に把握できますが、不動産価格は何を基準に取るかによって評価が大きく異なります。僕はいちおう固定資産税評価額をベースに考えていますが、時価評価するとだいぶ変わると思います。

そして美術品や骨董品、僕のコレクションなどは、実際に売ってみないとわからない面が多々あります。例えば昨日質問にあったサントリーの「山崎50年」というウィスキーは、僕にとっては取得価額である100万円ちょっとで評価するしかありませんが、今売れば8000万円ぐらい行くかもしれません。僕にはこの手のものがいっぱいあります。だから正直言ってわからないんです。

そして資産全体は、僕が個人資産として持っている分と、資産管理会社的に使っている僕の会社に持たせている資産に分かれます。資産管理会社は保有資産ではなく、会社の株式の僕の持ち分で資産評価することになります。非上場株式の評価は評価方式によってまったく変わってきますが、僕の会社は種々の条件から、現時点では純資産価額方式で評価することになると思います。

というわけで、僕の総資産とそのアセットアロケーションには不明な部分が大きいんですが、僕が死ねば税務署がきっちりと計算してくれます。その出した金額が正しい答えです。