ベトナムには行かれたことはありますか？ おすすめのお土産などあれば教えていただきたいです。

ベトナムには何度か行っています。お土産かぁ、バッチャン焼が定番ですが、あれは好みがあるからなぁ。①軽くて、②お手頃価格で、③女性が喜んでくれそう(僕は野郎には海外土産なんて滅多に買いません)という3条件に比較的に合うベトナム土産は下記の通り。

①「Yugoc」の生ハチミツ。なかなか日本では入手できない非加熱処理の生ハチミツです。小さな瓶で3種類のフレーバーのセットが日本円で2000円ぐらいだと思います。美容を気にする女性向け。「Yugoc」はベトナム人女性が立ち上げたベトナム土産のブランドなので、女性が喜びそうな商品が揃っていますが、これが一番だと思います。他にもドライフルーツやココナッツオイルなどがあります。

「Yugoc」の商品はハノイの旧市街にある「アンヌメゾン」などあちこちのお土産屋さんでも買えますが、あらかじめサイトでどこのホテルに滞在するか記入して注文しておけばホテルのレセプションまで届けてくれるので、忙しい出張の時は便利です。

②ベトナムのショコラティエのチョコレート。女の子がみんな大好きチョコレートですが、ベトナムは良質なカカオの生産国です。なのでいいショコラティエもあるんですが、まだベトナム国外に進出するほどの営業力はないのでベトナムに行かないと買えません。有名どころで言えば「Maison Marou」というフランス人が経営するショコラティエ。僕の知る限りホーチミンとハノイにお店があります。どちらかと言えば大人の味です。ダナンだったら「Pheva」でしょうか。

③「Tamanu」という謎の万能オイル。中国でいうタイガーバームみたいなもんだと思います。タマヌというナッツ系の樹から採取される万能の皮膚オイルです。だからタイガーバームよりは効果がありそうです😅。

100%原液でも売られていますし、セラムやバーム状態でも売られています。いろんなブランドからTamanuオイルが出ています。品質がいろいろなので、僕は「taran」というオーガニックブランドのものを買いました。ちょっと高級感もあります。お店はホイアンにあるんですが、ホーチミンで取り扱っているお店もありますし、ネットで注文しておいてホテルで受け取ることも出来ます。ただナッツ系のオイルなので人によってはアレルギーがあるかも知れません。お土産を渡すときはナッツ系のオイルだって言っておいた方が良いです。

④調味料。主婦業している友人には、実質重視でベトナムならではの調味料です。まず「Noucmamrm(ヌクマム)」。タイ料理でいう「ナンプラー」みたいなものです。次いで「Sate(サテ)」。赤唐辛子にレモングラスを混ぜたものです。微かにレモンの香りがするのがいかにもエスニックです。ベトナム風餃子のつけだれなどに使えます。これにペースト状になっている青唐辛子やライム塩あたりがオススメです。

⑤ベトナムコーヒー。ベトナムならではのコーヒーです。「Cong Ca Phe(コンカフェ)」のココナッツコーヒーがお土産の定番。ばら撒き用なら「G7」のインスタントコーヒーがお手軽です。どちらもスーパーで買えます。少し高級感を出すならベトナム版コピルアク、つまりジャコウ猫の糞から採取されたコーヒーも売られています。インドネシアのものより安価です。あんまり安価なものは怪しいので、ちゃんとしたスーパーで、そこそこの価格のものを買ってください。もっとレアなものに、タヌキの糞から採取されたタヌキコーヒーもあります。コーヒーマニアの友人には喜ばれるかもしれません。

⑥小さな焼き物。バッチャン焼きは良いものは高い一方、安物はパチモンが多いです。デザイン的にモダンな家には合わない場合もあります。でも、ベトナムにはなかなか良いインテリア雑貨があります。ホーチミンの「The Craft House」や「Mika 」というお店で探してみてください。お楽しみボックスもありますが、お土産の定番は陶製のコースターでしょうか。

⑦ドライマンゴーなどのドライフルーツ、パームシュガー。とりあえずばら撒きに最適です。

⑧ココナッツ酒。野郎へのお土産で迷った場合、オススメです。

⑨宝石やアクセサリー類。自分のセンスに自信があれば、アクセサリーが比較的安い価格で買えます。宝石店はピンからキリまでたくさんあるので、本命彼女へのお土産だったら、お手頃価格ではありませんが、「PNJ(Phu Nuan Jewely)」あたりの一流店で買ってください。ベトナムでは良い宝石が取れるんです。前回ベトナムに旅行した時、妻に「お土産は何が良い？」と聞いたら「大きなスタールビーの指輪」と言われました😅。このほかベトナムの旧市街ではアンティーク雑貨で良いものが売られています。フランス統治時代のものもあって、出物もあります。

⑩衣類。これも自分のセンスに自信があった場合です。ベトナムの民族衣装を着ると、女性の可愛さが２割増しになると思います。センスに自信がなかったら、名物の吊り下げる「ランタン」で良いと思います。

以上です。ベトナム土産でやってはいけないことがあります。それは市場なんかで食品を買わないことです。ついちょっと珍しい市場でお土産を安く大量に買い込もうとする人がいるんですが、ベトナムは高音多湿の上に、市場では品物が店頭で晒されたままになっている場合が多いからです。だから品質に保証がありません。慣れているベトナムの人は大丈夫なのかもしれませんが、日本人は食べるとお腹を壊す場合もあります。

もう一つ、空港の検査では会社名や製造年月日がちゃんと記載されたものでないと没収されます。市場ではビニール袋のざっくりと入れられる場合が多いですから、その場合見つかればアウトです。割高だと思っても、ちゃんとしたスーパーやお土産物店、専門店なんかで買ってください。

なお、お土産はホーチミンで買っておくと良いかもしれません。ホーチミンがお土産物店が一番充実しています。ハノイも良いですが、高いものは新市街で、安い雑貨やアンティークは旧市街で。ホイアンなどはわりとお店探しで苦労すると思います。ベトナムが観光客誘致を本格化させてからまだそんなに年月が経ったわけではないので、「Yugoc」みたいな観光客相手のお店でお土産を探した方が無難だと僕は考えています。