高市さんは石破さんに負けましたけど、今回の選挙戦で彼女が得たものは何かありますか？

前回回答したように、決戦投票の議員票では「石破茂さんを選びたい」ではなく、「高市早苗さんだけは選べない」という議員が自民党リベラルを中心に数多く、この人たちが石破さんに流れた結果、高市さんの支持が広がらず逆転されたと分析しています。

前回回答したように、今回は「1回目投票で石破茂さんや高市早苗さんに投票しなかった議員票が、決戦投票でどう再配分されるのか？」がポイントでしたが、思った以上に石破茂さんに流れましたね。

高市さんの政策は景気が良いですし、威勢が良いので耳に心地良く聞こえます。ですから世間一般にはウケるから、1回目投票で党員党友票で支持されたんでしょう。そして自民党議員のタカ派も彼女の岩盤支持層なので、1回目投票ではトップになった。

でも自民党リベラルである僕の立場からすると、彼女の主張は、今の日本の現実を無視しているように見えるんです。威勢よく見えるけれど、実際にやると、日本の将来に負の遺産がたくさん残る政策という印象です。先日、高市さんがなれば「短期的には景気がいいだろうけれど、日本の将来に禍根を残すだろう」と僕が回答したのはこのためです。

この意味で「(現在の)高市さんだけは、政策的に見て選べなかった自民党議員が、自民党リベラルを中心に相当数いた」という事実を、高市さんがどう受け止めて、今後にどう活かすかどうかでしょう。今回の教訓を活かせば、年齢的にまだまだ目はあると思います。