単なる資格コレクターや器用貧乏で終わらないために意識していたことってありますか？

資格コレクターというか、「勉強したことをなんかカタチにしておこう」と考えていたら、結果的にそうなってしまったんです。だから「資格コレクター」ではないんですが、本質的に「器用貧乏タイプ」であるという自覚はあります。これだけあれこれやれなかった方が、逆にもっと何か一芸に秀でた人間になれたのではないかという気はします。

ただ僕は語学はやっておいて損はないぐらいに思っていて、会計系の勉強は経済記者としてレベルアップするために学びました。実は経済記者で財務諸表をロクに読めない人ってけっこう少なくないんです。情報システム系の資格も趣味の延長です。これらの資格を取るのに苦労していれば時間の無駄ですが、勉強したついで、趣味で遊んでいたついでに取っているのでそんなに苦労はしていません。

実はここでは書かなかった将棋五段、囲碁二段、弓道二段などの趣味系の資格がまだまだ続くんです🤣。

資格は持ってはいますがふだんはそれを忘れています。ただ何かあると「ああ、僕はこの資格を持っていたんだっけ」と思い出す感じです。何かやっていて困ることはあまりありません。

経済記者をやっていたからと言って、むしろ投資で失敗する人の方が非常に多いです。よく僕が経済記者をやっていたのが投資に成功した元だと考えている方がいますが、それはまったくの間違いです。経済記者の多くは自分は投資が得意だと錯覚して大損しているんです。僕はそれに頼らず、簿記などを勉強して、テクニカル分析をできる力を自習したから投資で上手くいったんです。

今僕は自分の会社を経営しているわけですが、法律的知識や会計的知識が非常に役に立っています。現役時代は経営戦略やM&Aを担当しましたが、これにはさまざまな知識を要するのでそれが役に立ちました。おかげで退職後、教授職のお誘いも受けることができました。

僕の「資格」は実際ムダの山ですが、「知識」はムダにはなっていません。それで良いんじゃないでしょうか。おかげで普通の方の何百倍かの財産も築けましたし。