本家というわけでもないりおぽんさんに家格の釣り合いを求めた理由はなんだったのでしょうか。

質問

家格といった概念からは縁遠い人生を歩んでいるのですが、本家というわけでもないりおぽんさんに家格の釣り合いを求めた理由はなんだったのでしょうか。本家であれば、お父様が一族の進退に拘る人柄、あるいはそういう時代であったと納得がいくのですが…。

回答

これは僕にも理解できませんでしたが、第一には僕が伯父伯母に可愛がられていたってことがあります。父が末っ子(金沢では「お末さん、と呼びます)で、僕はその一人っ子でした。だからとても可愛がられた記憶があります。伯母などには「りおぽんちゃんのお嫁さんは私が探すから」という人も何人かいました。そういう人たちにとって、「家格が合わない」という理由で文句が言いたかったんでしょう。父が反対した理由は「僕が連れてきたから」だと推測します。ぜんぶ自分の考え通りにしないと気が済まない人でしたから。

第二にマジで意識が古かったという理由が考えられます。僕の父方の実家はさる大藩の家老も務めたことがあるような一族だったので、僕の伯父伯母ぐらいの世代には「士族には士族」という意識が本当にありました。ちなみに僕の父と母の時にも僕の父方の親族は反対したと聞いています。これは僕の母方の実家が「旗本」の家柄だったからです。徳川家には積年の恨みがあるということらしいです。ほんといったいいつの時代に生きている人たちなんでしょうか😅。でも、これに対して僕の母方の実家は「陪臣なのに何を言ってる。こっちは直参」と反発したと伝え聞くので、もう僕にはよくわからない世界です。

最後に、なんだかんだ言って少しずつ没落してきた父方の一族にあって、僕が期待の星であったということが挙げられます。いちおう学歴も当時のテレビ局勤務という職歴も、田舎の伯父伯母たちにはピカピカに見えたんだと思います。そしてそれは伯父伯母が連れてきた花嫁候補の人たちの親御さんも同じだったようで、候補になったのは地元の同様の旧家のお嬢さんやとある茶道の家元の姪御さんといった人でした。田舎はけっこう古い意識が残っていたようです。ようやく僕らの代からですね、そんなことを言わなくなった(言えなくなった)のは。