ヒラリーのことは毛嫌いしていたのに、カマラは全然OKみたいです。

質問

りおぽんさん、常々トランプのことを品性の欠片もないとこき下ろしている旦那ですが(アメリカ人)、ヒラリーのことは毛嫌いしていたのに、カマラは全然OKみたいです。

回答

真面目に回答すると、米国人と言ってもいろいろあって、旦那さんは西海岸の出身ではないでしょうか？

ヒラリー・クリントンはシカゴの生まれで、格別の名家の出身ではないですが、マサチューセッツの全米最強のお嬢さま大学を出て、イェールのロー・スクールを出て弁護士になったり大学で教鞭を取ったりしています。一言で言えば、東海岸のエスタブリッシュメントの理想を具現化したようなキャリアウーマンの才女でした。ですから時にそれが鼻に付くような発言があり、ファーストレディの頃から、急進的なフェミニストであるとか、専業主婦をバカにしていると言った評価がつきまとっていました。

一方のカマラ・ハリスは、カリフォルニア州オークランド生まれで、カリフォルニア大学のロー・スクールなんかを卒業しています。やっぱり法曹の道に進んで、カリフォルニア州の司法長官からカリフォルニア州選出の上院議員として、政治家になっています。

一見すると似たようなルートを歩んでいる2人ですが、ヒラリー・クリントンが元は共和党支持者であったように、その保守主義的な思想が顔をチラチラとのぞかせます。一方、カマラ・ハリスはいかにもカリフォルニア州選出の民主党上院議員だったという経歴に相応しく、その思想や政策は、かなり急進的です。上院議員時代、もっとも左派系の議員と名が挙げられたこともありました。

民主党で比較的穏健で中道のバイデン大統領がカマラ・ハリスを副大統領に選んだのは、女性で有色人種であるというダイバーシティを考えたこともあるでしょうが、分裂を深める民主党にあって、民主党左派を取り込みたいという意図もあったと推測しています。

以上のように、民主党支持者であっても、ヒラリーは鼻に付くけれど、カマラは支持するというのは、十分あり得る話です。特に旦那さんが西海岸出身であれば、なおさらです。