中央線沿線で思い出の街はありますか？

中央線と言えば東京駅と高尾駅の間ですが、中央線沿線と言えば、イメージでは新宿駅より先の区間ですよね。

ちょっと考えたら、東中野駅から三鷹駅の間の駅は、すべていろんな思い出がありました。中高の友人たちの家があったり、ガールフレンドが住んでいたり、大学時代の友人たちの家や下宿があったりしました。

一番遊んだのはやっぱり吉祥寺ですね。高校時代の友人たちと以前の駅ビルにあったゲームセンターでたむろして、ピンボールの腕前を競ったり、ジャズ喫茶に行ったりしました。「近鉄裏」という、今はもうない大人のエリアに行って、裸のお姉さんがエッチなお店に誘うのをみんなでドキドキしながら見に行きました😅。バンド仲間とは「ぐゎらん堂」という昔あったライブハウスによく行きましたね。高校生がウィスキーを飲んでも許された時代でした。

ガールフレンドとは善福寺公園へ行ってボートを漕いだり、映画を観に行ったり、「サムタイム」というジャズクラブでデートして、ちょっと大人の気分を味わったりしました。もちろん井の頭恩賜公園にもデートに行きましたが、東京の高校生たちの間では、「カップルでボートを漕ぐと、池の弁財天さまが嫉妬して仲を引き裂く」という伝説が広く信じられていたので、ボートには乗っていません。

大学時代には悪友が下宿していたので遊びに行って、「いせや」という焼き鳥屋だとか、「らすぷーる」という洋食屋、「みんみん」という餃子屋だとかで腹ごしらえして、さらに飲んだり、雀荘で卓を囲んだりしたものです。吉祥寺には東女もあります。女の子とデートしていたら、別のガールフレンドとすれ違って、焦ることもしばしばあった街でした。

吉祥寺は約1年間、丸山眞男先生の薫陶を受けるため、ワクワクしながらバスに乗ってご自宅に向かった街でもあります。

吉祥寺には昔、良い映画館がたくさんありました。特に「バウスシアター」という独立系の単館映画館は、他のところではかかりそうもない、めちゃくちゃレアな前衛映画を公開するので、ここは観に行かなくてはなりませんでした。入るとたまに観客が4-5人しかいないこともありましたが。あれは僕が学生の頃は、確か「吉祥寺ムサシノ映画」という名称でしたね。映画館はどんどん閉館してしまい、「吉祥寺プラザ」という名称になっていた「吉祥寺東映」が今年1月閉館するのをニュースで知りました。寂しい限りです。

映画館では、三鷹駅前に「三鷹オスカー」というショボい名画座がコージーコーナーの上にありました。設備はショボく、トイレがスクリーン左前にあったので、前に座るとトイレ臭い映画館でしたが、良い映画を3本立てで僕の高校生の頃は800円、やがて1000で公開してくれるというありがたい名画座でした。お気に入りの映画がかかると、三鷹まで遠征したものです。

高校時代の友人やガールフレンドは、荻窪駅や西荻窪駅、高円寺駅、阿佐ヶ谷駅からバスに乗ってちょっと行ったところに多く住んでおり、家まで遊びに行くことも、駅で集合して遊ぶことも、よくありました。

中野駅はまあ「中野サンプラザ」と「中野ブロードウェイ」の街です。「中野サンプラザ」には何十回行ったのやら。「中野ブロードウェイ」は妖しいお店が多く、上階は半分ぐらいシャッターが降りてるという寂れた商業ビルでしたが、僕の大学の頃だったか、「まんだらけ」が開店して、みるみるお店を広げていきました。最初はショボい漫画専門の古本屋だったと記憶しています。この「まんだらけ」に来る客を目当てにオタク相手のお店が開業したので、中野は秋葉原と並ぶオタクの殿堂になってしまいました。さて中野駅再開発でまたどう変わるんでしょうね。

東中野駅は、駅から5分ぐらいのところに大学時代の友人が2人で部屋を借りていました。僕が行けばもう3人ですから、もう1人揃えば卓が囲めます。東中野駅は当時は開発が遅れた街でしたが、駅近くに「レストランイト」という洋食屋でよく腹ごしらえしたものです。

あえて抜かした大久保駅については、ノーコメントです🤣。