金融機関は、有価証券への投資でも融資を行う事はあると思われますでしょうか。

質問

資産管理会社を運営されている方は金融機関から融資を受けて
有価証券に投資をする方もいると思われますでしょうか。
一般的に金融機関は不動産投資に対して融資を行うものですが、
有価証券への投資でも融資を行う事はあると思われますでしょうか。

回答

僕の知る限り、聞いたことがありません。まず金融機関で融資が受けられるのか、極めて疑問です。

聞いたことがないので確言は出来ませんが、僕がお付き合いして来た銀行の方たちの感覚で言えば、「有価証券投資をするから融資してくれ」というのは、「ギャンブルをするから金を貸してくれ」というようにしか聞こえない気がします。自己資金でギャンブル出来ない人に、金は貸せませんよね。

あり得るとしたら、不動産を担保に差し出して、「使途自由の不動産担保ローン」を借りて有価証券投資に使う手でしょうが、あれは金利がバカ高いですし、有価証券投資で損失を出して返済が滞れば、担保の不動産は取られます。こんなハイリスクなことをやる気には僕はなれません。

金融機関でなければ、証券会社の「原則使途自由の有価証券担保ローン」で、手持ちの有価証券を担保に差し出して資金を借りる手段ですが、あれって特に金利が低いわけではないし、担保掛け目が50%あたりだったと思います。さらに証券会社によって、有価証券の購入資金には使ってはいけないという制約があった気がします。少なくともファンドトラップはどこもアウトですよね。これを知って僕は爆笑しましたが🤣。

下落リスクが高い場合が多い有価証券投資で、金を借りてまで投資するのは、僕には狂気の沙汰にしか思えません。比較的安全性が高い債券投資を金を借りてやって、利鞘を稼ぐ手はありそうですが、よっぽど巨額の資金を借りないと、あえてやるほどの魅力がない気がします。個人であれば、「使途自由のフリーローン」を借りてやってしまう手ですが、あのバカ高い金利を上回る投資リターンを確保するのに苦心惨憺するでしょう。だいたいここまで挙げてきた手段では、不動産投資のようなレバレッジがかけ難いですよね。

有価証券投資は「余裕資金」でやるのが大原則なんじゃないでしょうか。僕は調べたことも金融機関の人に聞いてみたこともないので、憶測での回答になりましたが。