実家の自分の部屋は、何畳ぐらいでしたか？

実家というのは母方の祖父母の家なんだけれど、いつからか「離れ」が僕の部屋になっている。母屋とは屋根の付いた渡り廊下で繋がっている。この渡り廊下から離れは、数寄者だった祖父が飲み仲間だった宮大工の棟梁に頼んで建ててもらったもの。

離れの構成は10畳間と6畳間2つ、凝った腰付き横額入り障子がはまっている。それぞれ押入れもあって、周りを濡れ縁が取り囲んでいる。これに小さな台所部屋と洗面所とトイレ。ということで、離れには1人でこもれる。6畳間にねえやが1人いたこともあるけど。お風呂だけはないから母屋に行かなくちゃならない。

これを壊して建売住宅でも建てて土地ごと売っちゃおうかという話が出ていたので、僕がまるっと引き取ることにした。だから現在も僕の机や本棚など色々置いてあって、実家に行けば僕はここに布団を敷いて寝る。

離れの濡れ縁の外には、いかにも古い文京区の家という日本庭園があって、ひょうたん型の小さな池もある。だから濡れ縁に座って錦鯉にポイポイと餌をやるのが昔からの趣味。日本庭園と離れを含めると、そこそこ良い一軒家が建てられるぐらいの広さはある。庭師を頼むのは僕の役割。離れ自体もふつうの大工さんではメンテナンスできないから、今でも宮大工さんにお願いしている。

この「離れ」が僕の部屋になったのは小学校高学年の頃から。それまでは曽祖母の隠居部屋になっていた。それ以前の僕の部屋は母屋のいろんな部屋を転々しているから、何畳の部屋とは言えない。赤ちゃんの頃は、婆やの部屋の隣の6畳間に寝かされていたらしいしね😅。