直近の中東情勢を受けて、ポジションをいじることはあるでしょうか。

これはイスラエルとハマスのいざこざが始まって以来、僕が言い続けていることですが、中東情勢というより、それが中東の原油価格に跳ね返りそうかということを、注視し続けています。現状では極めて可能性が低いと判断していますが、万が一、イランが態度を硬化させて、ホルムズ海峡封鎖でもやりそうな状況になったら、ポジションを最大限落として、ヘッジを積みまくります。

でも、ホルムズ海峡封鎖は、イランにとって、イスラエルではなく米国や西側諸国を敵にするということです。米国を敵にするとどうなるのかは、隣国イランでよくわかっています。これまでも湾岸戦争やイライラ戦争時に、米国とイランが緊張したことはありますが、最後の最後で衝突は回避しています。

ただイランの本質は宗教国家でしょう。国内の宗教指導者の理解ができないことをやれば、政権が維持できません。またイスラム原理主義勢力との関係もあります。あんまりイランを追い詰めると、やむを得ず、何かするかもしれません。

でも今のところ、ネタニヤフを米国が説得できて、ネタニヤフがこれ以上、アホなことをやらなければ、大丈夫でしょう。紛争がイスラエルとハマスの戦争である限りは、株価には大きな影響を与えないでしょう。