一般的に女が恨む男は、どんな人間なんでしょうか？

まず女性は受けた仕打ちをなかなか忘れないものです。だから「自分を裏切った男」は、理由はどうあれ、どういう裏切り方であれ、決して忘れません。女性と喧嘩して、こっちが忘れていたような古い出来事を持ち出されて、戸惑ったことがある男は多いでしょう。

だから女性から恨まれないコツは、どんなにひどいことであっても納得づくでやることです。男から見てとんでもない不誠実な男から離れない女性がいるのは、この理屈です。

女性は不愉快な思いを、大脳皮質で処理して長期記憶として保持するという学説もあるので、一度不愉快な思いをさせてしまうと、この泥沼からなかなか抜け出せません。女性が「裏切られた」という思いをして、長期的な記憶としてとどめないよう配慮する必要があります。

この泥沼から抜け出す唯一の方法は、「共感してあげること」です。共感は女性の脳に「快感として刻まれる」と言われています。何か裏切り行為を働いた時、どんなに巧妙なレトリックを駆使しても、効果はありません。とにかく言いたいだけ文句を言うのを黙って聞いてあげて、最後に「ごめんね。辛かっただろう」と共感してあげると、女性は不愉快な記憶とその気持ち良い記憶を相殺してくれます。

女ったらしが、浮気がバレたら、言い訳を一切せず、とにかく謝り倒して「ごめんね。辛い思いをさせてごめんね」と共感してあげると、往々にして女性から許してもらえるのは、このためです。

女性はその点で「おあいこ」がとても好きです。男性に裏切られたら、自分も裏切り返してやる、という発想に女性が陥りがちなのは、このためです。男は恨みを忘れることが比較的得意ですが、女性はそうはいきません。執念深く覚えていて、どこかで「おあいこ」にして、バランスを取ろうとします。

以上のことから、女性に恨まれる男性像が浮かび上がってきます。

まず「女性の気持ちを裏切る男」です。そしてそれを理屈っぽく釈明して、ごめんね、辛い思いをさせたねと「共感して謝ってあげない男」です。これを繰り返して、おあいこどころか、女性から見て一方的に「貸しばっかりにした男」は、女性から一生恨みを買います。