イギリスのご飯はやはり美味しくないですか？

UKの料理は確かに昔はかなり不味かったんですが、ここ30年ぐらいでだいぶ進化しました。特にロンドンはけっこう美味い料理屋もあります。ただ「伝統的な英国料理」はそんなに難しい料理は出てきません。「フィッシュ&チップス」「マッシュポテト」「ベイグドポテト」「ミートパイ」「ローストビーフ」「ソーセージ」「オイスターみたいなシーフード」、そして「スコーン」です。

そんな単純な英国料理に革命を起こしたのが、「モダンブリティッシュ」と呼ばれる料理です。これは伝統的な英国料理を新解釈して、フランス料理のヌーベルキュイジンなどのいいとこ取りをしたものです。このモダンブリティッシュを出すお店が、ロンドンを中心にここ何十年かで急速に増えているんですね。これは「美味しい」です。

これに引っ張られるようにロンドンの食のレベルはどんどん上がっていて、「ロンドンはメシが不味くて食べるものがない」というのは、もはや昔の話です。

ただロンドンを離れて地方に行くと、まだまだ伝統的な英国料理が多いです。でも地方の英国料理屋はかつてのロンドンのそれと違って、それはそれで美味なんです。スコーンとか、僕はそんなに好きではないんですが、英国の田舎町で食べるスコーンはとんでもなく美味だったりしてビックリします。

ロンドンなら英国料理以外のレストランにも美味しいお店がいろいろあるし、英国は決して不味くありません。