「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本を見かけたのですが、率直に関心があります。

質問

「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本を見かけたのですが、率直に関心があります。
実際に300万円で買える「優良」な企業が売りに出されているかはさておき、小規模のM&Aですとインカムはどのような形になるのでしょうか？
譲り受けた株式の配当でしょうか？買収先の役員となり役員報酬でしょうか？企業価値を上げて売却でしょうか？
もしかしたらケースバイケースでいずれもあり得るのかもしれないとは思いますが、訊ねさせていただきたい最大の理由として、”サラリーマンが比較的安価で手に入れられる企業なんかたいして利益あげられていないだろう”という憶測がありまして。

0を1にするよりも容易に事業を持てる利点というのは少なからず魅力に感じるのですが、ことサラリーマンが、となるとどうやればうまく行くのか気になりました。

ピンポイントな質問事項がなく恐れ入りますが、ずばり”サラリーマンによる小規模な企業買収”についていかがお考えになりますでしょうか？

ご意見をいただければ幸いです。

回答

著者がどういう意図でそう言っているのかわかりませんが、300万円で買えるような小企業はおおむね赤字だと思います。

ですから買えば、「企業を経営して存続させるのがどれだけ大変なのか」「社員のお給料を工面するのにどれだけ苦労するのか」「社員がどれだけ思い通りに動いてくれないのか」「銀行や取引先からどれだけぞんざいに扱われるのか」、そして「売り上げを立てて利益を出すことがどれだけ尋常なことではないのか」といったことが、身に沁みてわかると思います。

これは毎月黙っていてもお給料が振り込まれるサラリーマンでは得難い経験です。今後働いていく上での意識改革にはつながると思います。

ただ出資した300万円をドブに捨てるだけでなく、借り入れなんかの個人保証をすることで、想定以上のお金を失う覚悟は必要でしょう。