質問
今国民負担率48%なんですが、さすがに増税すると一揆起きないですか?もしくは若い子が自殺しちゃいそう。増税以外に解決策ってないんですか?
回答
国民負担率は所得に対する税金や社会保険料の負担の合計の比率のことで、ツイッターでは日本の国民負担率48%という数字をことさらに強調して、「5公5民じゃないか」と騒がれる向きもいるようです。
でもこの国民負担率48%というのは、米国よりは高いですが、英国とほぼ同等、ドイツやスウェーデンよりは7-10ポイント低い値です。フランスに至っては国民負担率は約70%、世界有数の富裕層が多い国家であるルクセンブルクに至っては80%を超えます。日本の国民負担率はOECD加盟36ヵ国のうち、高い方から見て22-23番目ぐらいですから、先進世界諸国の標準から言うと、むしろ低い方です。まず「日本の国民負担率が高い」という主張は事実誤認です。
特に日本は世界最高レベルの高齢化国ですから、それも加味して考えると、かなり国民の負担率が低いとすら言えます。GDP比で見た国民負担率も30%台ですから、欧州各国よりはかなり低いのが実態です。だいたい7-10ポイント低い計算です。この事実には目を背けない方がいいです。
また若い方の負担率は累進課税制度やさまざまな少子化対策や教育費支援もあるので、実際には48%なんていう高率ではありません。以前ざっくり計算してみたことがあるんですが、30歳で年収450万円、独身の方の所得税と社会保険料を合わせた負担率は20%程度になりました。これは世界的にみても相当低いレベルにあります。日本の若者に鬱屈している閉塞感は、負担率以上に分母である所得が増えないことが大きいと思います。
とは言え僕もいたずらに増税した方がいいと言っているわけではありません。若者や若い世代の家庭からではなく、富裕層など、取れるところからもっと取れと言っているわけです。例えば僕の年収はかなりの額になりますが、その収入の多くを占める株式投資の利益にかかる譲渡所得の税率は20%ちょっとです。ところが年収1000万円のサラリーマンの給与所得に対する税率は33%だったと思います。
僕だって自分の税金が増えたら面白くはないですが、これは税率に不公平感があると思います。娘の若旦那に至っては所得税率が45%ですから、社会保険料負担を合わせると、軽く50%を超えます。もうちょっと「取れるところ」から取ってもいいんじゃないでしょうか。
またサラリーマンはほぼすべての収入が捕捉されて、源泉徴収で税金が取られます。また「経費」が基礎控除以外、ほとんど認められていません。このため重税感が強くあります。世の中には自営業者のようにさまざまなテクニックで経費を認めさせられる仕事があります。
僕はサラリーマン時代、執筆業や編集業を副業でやっていました。当時のサラリーマンとしての年収は2000万円程度でしたが、基礎控除以外の経費は認められませんでした。執筆業や編集業の方では経費が潤沢に認められたので、ビックリしました。仲間内で「どれぐらい認められるんだろうね」と情報交換したところ、年収の3割までは楽勝、4割が落とし所、攻めれば5割も可能という感じでした。
ですから僕はこの時期、書斎の電気代や電話代、光熱費を按分して経費で落としましたし、PCのパーツを買うお金もゲームソフトを買うお金も、友人とカフェで飲んで情報を交換する費用もぜんぶ経費で落としました。この結果、ほぼ同額だったサラリーマンとしての収入より、副業として働いた収入の方が税引き後の手元に残ったお金がずっと多い計算になったので、サラリーマンは割りに合わないと思ったものです。
さらに世の中には、日本には商店や中小企業のオーナーのように、経営を赤字にすることで、そもそも税金を払っていない人がたくさんいます。本当に頑張っても赤字なら仕方ないですが、実際にはいろんなテクニックを使って赤字にして、万年赤字にされている方も多いです。僕の周りにも豪邸を構えて高級外車を何台も乗り回しているのに、ほとんど税金を払っていない人もいます。
「消費税」に国民的な反対が起こるのは、収入はいかようにでも操作できるこの方たちも、支出にかかる税金に関しては回避のしようがないからです。まあ従来通りにサラリーマンがみんな国民の負担を背負いたいと言うなら止めはしませんが。
こういう「税負担の回避」はある意味で「既得権益」になっています。昨年10月、消費税のインボイス制度が導入されるにあたって、広範な反対運動が起きました。サラリーマンの方には無縁の話ですから、「なんか税金が課せられるのか」と同情された方もいるでしょう。
でも僕は反対される方の反対理由を聞いて、爆笑してしまいました。「おめーら、今まで面倒くさがって、消費税分の収入をもらっていたのに、それを適正に処理していなかっただけじゃん🤣」、さらには「おいおまえ、その消費税分の収入をふところにこっそり入れてきたのか?それがなくなるとたち行かないのか😅」ーー世の中にはサラリーマンが知らないこういう話がたくさんあるんです。
なお、もし今の若い方が一揆が起こせるものであれば、起こして欲しいと思います。僕らの少し前の世代は「学生運動」という一揆を起こしました。今の若い方は過激派としかイメージがない学生運動でしょうが、当初は学生たちの一揆に期待して、働く人たちもこぞって「連帯」したんです。僕らの頃でも若い人間が年寄りを突き上げるのは、よくあったことです。
それから比べると、今の若い方はツイッターで仲間内でウジウジ言っているだけで、行動を起こしません。「飼育されている羊の群れみたいだ」という印象が僕にはあります。あなたの「一揆が起こるんじゃないか」という質問文には、暗に一揆が起こるのはまずいんじゃないかという意図が含まれています。でも、必要なら一揆を起こしてもいいんですよ?
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