【リバレポってなに?初心者でも分かる徹底解説!】
リバレポが枯渇すると株価は暴落!?
米国の金融政策であるリバースレポ(リバレポ)が非常に注目されています!
リバレポが枯渇すると株価は暴落するかも!?
私の解説ツイートでも頻繁に登場してはいるのですが、そもそも「リバースレポってなに?」と質問をいただくので、今回はリバースレポについて初心者でも分かる解説をしていきたいと思います🐰
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【レポ取引とは?】
リバースレポについて解説する前にレポ取引から説明しますね。
レポ取引を分かりやすく例えるなら質屋ですね。
ロレックスのような価値が高いものを質屋に入れて現金を借りて、次の日現金を返すと共に利子を払う契約にとても似ています。
銀行間では、支払いなどでその日にお金を必要とする金融機関が、別の金融機関に対し債券などを担保として差し入れてお金を借り、原則翌日に利子と共に返済する契約のことなんです。
これがレポ取引です。
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【リバースレポとは】
レポ取引の逆が「リバースレポ」ですね。
レポ取引の反対のことをFRB(アメリカの中央銀行)がやっているってことなんですよね。
FRBが銀行に国債を担保として差し入れて、銀行のお金を借りて利子をつけて返すということをやっています。
これが、一般的にいう金融政策のであるリバースレポ取引ですね🐰
リバレポは短期資金を吸い上げる金融の引き締めの役割を担っています。
「なぜこんなことをやっているの?」と疑問に思った方も多いですよね?
リバースレポはほぼ10年前に開始され、2021年春以降急速に拡大しました。
コロナショック以後、空前の量的緩和策(QE)が実施され、市場にはCP(コマーシャル・ペーパー、社債みたいなもの)もTbill(短期債)もFRBが買い上げてしまい、運用できるような有価証券が市場になかったわけです。
そうすると、MMFは運用先がなくなってしまってしまい、困ったことになりました。
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【リバレポとMMF】
MMFは通常は短期国債や、民間の企業、銀行が発行するCPなどを投資対象としています。
米国の家計にとってMMFは銀行預金の代替先として定着しており、民間企業や銀行はCP発行を通じ、安定的な短期資金の調達が可能となっています。
このようにMMFは米国の金融システムにおいて非常に重要な役割を担っています。
コロナショック以後のFRBによるゼロ金利政策により、MMFは運用難に直面していました。
実際、手数料を免除しなければマイナス利回りに転じるケースもみられたのです。
仮にマイナス利回りとなれば、MMFから資金が流出し、金融システムが動揺する恐れがありました。
金融システムを安定させたいFRBからしたら、たまったものではありません。
MMFの運用がマイナスになってはいけない!とFRBはリバースレポを活用させたんですね🐰
FRBが、MMFに債券を担保として渡しMMFから資金を調達し、翌日利子をつけて返済することでMMFは運用を継続することができたわけです。
結果として、リバースレポ利用のほとんどがMMFによるものとなっています。
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【金融緩和・引き締めとリバレポ】
コロナショック以降、金融緩和が圧倒的に進みました。
市場は空前の緩和策のおかげで、空前の「カネ余り」状態になったわけです🐰
その結果、コストのかからないFRBによるリバースレポはゼロ金利の中運用手段として選好され、取引額の増加に繋がりました。
大量の資金を取り込んだ結果、リバレポの残高は2兆ドルを超えていました。
しかし、2023年5月以降、FRBが積極的な金融引き締めに転換しました。
その結果、リバースレポへの流入額は急激に減少し、現在は約1兆ドルを割り込みました。
リバースレポの減少はドル余りの解消の始まりを意味すると市場では見られています。
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【リバレポの残高は経済合理性で増減している】
よく勘違いされることとして、リバースレポの残高はFRBが操作していると思われがちですが、そういうわけではありません。
あくまでMMF側の経済合理性に基づいてリバースレポの残高は増減しているのです。
今まではMMFが運用する債券等が不足していました。
しかし、直近ではMMFが市場で運用先を見つけるのに困らなくなってきたということです。
つまりリバースレポからの資金流出は、MMFがより良いリターンで民間の証券に投資できるようになったことなどが背景となっているのです🐰
では、なぜMMFが運用先に困らなくなったのでしょうか?
勘が良い方なら気づいたと思いますが、原因はFRBが行なっている量的引き締め(QT)にあります。
FRBは2022年5月より、バランスシートの圧縮により量的引き締めを行ってきています。
具体的には、FRBの保有する国債が償還されても再投資を行わない方法によるものです。
再投資されないため、新規に発行される国債は民間の銀行や金融機関が引き受けることになるわけです。
つまり、新規に発行する債券が市場に流通していくことになり、MMFがリバースレポに預ける代わりに、これらの新発債に資金を振り向けているということですね。
簡単に解説してみます。
FRBが買い手ではなくなり債券の買い手が減ったことで、債券の利回りが上昇し、リバレポ金利よりも債券利回りが上がった結果、リバレポよりも債券が選ばれるようになったということです。
現在はMMFがリバースレポから債券に資金を移すことで流動性を支え、金融システムを維持しています。
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【リバレポが枯渇するとどうなる?】
では、今後リバースレポの残高がゼロになったらどうなるのでしょうか?
リバースレポ残高がゼロになるということは、カネ余りの状態がなくなるということを意味します。つまり、流動性が枯渇する可能性があるということです。
流動性が枯渇して、短期金融市場が混乱に陥ったことが過去ありました。それが2019年9月16日です。
その日は企業が四半期の連邦税を支払う期限だったためにMMFなどから大量に現金が流出、また、財務省が入札国債780億ドル相当の受け渡しを予定していたのも重なりました。どちらも資金不足の要因です。17日に翌日物レポ金利は一時10%にまで急騰しました。
短期金融市場の混乱を受けたため、ニューヨーク連銀は17日、18日、19日と3日間にわたって大量の資金供給を実施したのです。
資金需給のひっ迫によって金利が上昇しただけではなく、市場のボラティリティが大きく高まりました。
現在、リバースレポの残高減少が加速していることから、FRBのバランスシート縮小がどこまで進められるのかという疑問が生じています。
仮にリバースレレポが枯渇したら、今回は短期債市場だけでなく長期債市場にも影響を及ぼし更なる金利上昇を引き起こす可能性もあります。
そうなると、株式市場には混乱が訪れるでしょう。
ただ、リバースレポが枯渇した場合に備えてFRBは他にも資金供給の仕組みを準備しているのですが、そのお話は需要があればお伝えしていこうかと思います🐰
正直言ってしまうと、今回の内容はかなり難解だったと思います。とはいえ、現在の相場で稼ぐためには必須の知識ですね!
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