【イスラエル・ガザ戦争が日本の狂乱物価の引き金になる！？】
中東での衝突は日に日にエスカレートしていて、11/5にはイスラエル閣僚からガザへ核爆弾を落とすのも選択肢とする発言も出てきました。※その後、発言者は即座に職務を一時停止処分されています。
即座に一時停止処分にしているところが、またリアルな怖さを感じてしまいますね。
今起きているイスラエル・ガザでの戦争は遠い中東で起きている有事で、日本には影響無いと考えている人も多いのではないでしょうか？
しかし、中東情勢の悪化は決して対岸の火事ではありません。日本に住む私たちの生活に重大な影響を与える可能性があります。今日はその重大なリスクについて解説します。
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【日本は原油の90%以上を中東に依存】
皆さんご存知の通り、日本はエネルギー、特に原油やLNG（液化天然ガス）を輸入に頼っています。そのエネルギーの多くは中東から輸入されています。
オイルメジャーであるBPが公開している2021年の原油貿易データがこちらです。
（出典：bp Statistical Review of World Energy 2022）
多くの矢印が中東から世界各地へ伸びていますね。
中東から輸出される原油に世界中が頼っているということですね。
日本は原油を全体で122百万トン輸入しています。
そのうち、日本は中東からの輸入が90％を超えています。
このような中、イスラエルで起きている戦争がエスカレートして、中東全体に影響を及ぼすとどうなるでしょうか？
イランなどの地域大国が参戦して、戦線が拡大して大規模な中東戦争に発展すると、中東から原油の輸出が停止するリスクも考えられます。更にイスラエルが核を使ってしまうと深刻な結果を招くことは容易に想像がつきますね※後述します。
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【火力発電に必要なLNG(液化天然ガス)も中東に大きく依存】
日本が輸入するエネルギーは原油だけではありません。特に発電においては、原発再稼働が進まないこともあり、大量のLNG（液化天然ガス）を輸入しています。
bpが公開している2021年の天然ガスの貿易データも見てみましょう。
日本は原油と同じように天然ガスもその多くを中東から輸入しています。
中東の天然ガスは欧州にも輸出されていて、もしイスラエルでの戦争が拡大し、中東全体へ影響を与えることになると、世界中で天然ガスの需給が厳しくなる懸念があります。
原油も天然ガスも世界中に届かなくなる状況は、とても想像が難しいですね。ウクライナ危機よりも世界に対する影響は甚大になることが想定されます。
さて、日本の私たちの生活にはどのような影響が考えられるのでしょうか。
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【日本に訪れる狂乱物価：オイルショック2.0】
日本はエネルギー資源を輸入に頼っているため、世界的なエネルギー価格に日本の物価も左右されます。
ウクライナでの戦争が起きたときに原油価格が上昇したことで、日本のガソリン価格が上昇していることは記憶に新しいですね。
もし中東での有事が深刻な事態に発展すると、原油価格自体が更に上昇することで、日本の産業全体のコスト増が引き起こされる可能性があります。
さらに、発電に使っているLNGは原油価格と連動した価格で日本は輸入することが多く、原油価格が高騰すると発電にかかるコストが上昇します。
すなわち電気代が上昇する可能性があります。
加えて、天然ガスの需給がひっ迫すると原油価格連動以上の天然ガス価格高騰も懸念されます。産業全体のコスト増だけなく、電気代の上昇も起きると、現在進行形で日本で発生しているインフレがさらに加速する可能性がありますね。
そうなってくるとインフレ率が更に高くなり、いよいよ日銀も本格的に利上げをしていかなければいけない状況に陥ります。
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【日本人は燃料高に弱い】
エネルギーの自給ができない日本人は燃料高に弱いですね。
燃料高になると日本人は生活費が上がります。そのため、燃料高で稼げるポジションを保険として持つことでヘッジになりますね。
以下は私の相場予測noteに記載していた内容です。
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先述したように、日本人は燃料高に弱いので、燃料高で稼げるポジションはヘッジとして持つべきでしょう。
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【イスラエルが核攻撃をすると、どうなる？】
イスラエルが核を使ってしまうという最悪の事態に陥った場合も想定してみましょう。(ないと信じたいですが)
イスラエルの支援国である米国はイスラエルを支持はしないまでも非難は控え、裏での支援は続けるかもしれません。
そして、当然米国の属国に等しい日本は米国に追従せざるを得ないですね。こうなると中東各国は烈火の如く怒り狂うでしょう。
最悪、日本に対して原油や天然ガスの禁輸を行うかもしれません。
そうなれば価格云々の話ではなく、そもそも日本にエネルギーが入ってこないという最悪の事態すら想定しなければいけないかもしません。
こうなってくるとインフレに苦しむだけでなく、そもそも生産活動や消費活動すらできなくなり日本は深刻な景気後退に陥るルートも存在するのです。エネルギーを握られているというのは心臓を握られていることに等しいのです。
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