転勤辞令を嫌がる社員が多くなってるみたいなんですけど、その程度の変化も受容できないなんて笑止千万ですかね。

質問

転勤辞令を嫌がる社員が多くなってるみたいなんですけど、りおぽんさんからしたらその程度の変化（転勤）も受容できないなんて笑止千万ですかね。もしくはそういう変化に対応できてない会社はけしからん、ですかね？

回答

別に笑止千万とは思いません。ただ転勤を受け入れる社員の方が受け入れない社員よりポストを用意しやすく、出世させやすい。従って給料も上がりやすい。これは仕方がないんですよ。日本は例によっての同調圧力で、転勤を受け入れないことを正しいことにしたがる。それでもっと処遇を良くしろと不満を言う。それは無理じゃないかとは思いますね。辞められたら困る社員には会社が当然対応策を考えますが。

転勤を嫌がり、残業を嫌がるというのは当たり前のことなのでおかしいとは思いません。ただ当たり前じゃないことをやるから価値が生まれる。資源も何もない極東の島国が浮かび上がるには、国民の勤勉性が不可欠だった。極めて昭和的ですが、モーレツ社員が日本企業の成長を支えたことは確かなんじゃないですか。

欧米アジアなど海外の事例を見ても、転勤がない仕事の方が多いです。残業もない方がはるかに多い。しかし金融や専門職、コンサルなど高収入を求める人は残業を嫌がらないし、ステップアップにつながる転勤は受け入れます。シリコンバレーは一般的にハードワークで、IT企業では1日12-14時間勤務という場合がふつうにあります。スタートアップであれば会社泊まり込みも珍しくありません。その代わり、残業も転勤もないブルーカラーや初歩的ホワイトカラーの人たちとは比較にならない高収入を得ている。

これは人が就労で何にウェイトを置くかに依存するんですよ。それを選ぶのは労働者本人の自由意志。

ゆとりを求めるなら、制約の中でも高いパフォーマンスを上げるか、比較上の低収入を受け入れるかどちらかを選ぶしかないですね。