シンガポールの外国人労働者について、低技能労働者はあまり自由はなさそうで窮屈そうです。

質問

2025年09月03日　回答

シンガポールの外国人労働者についてのポストを拝見してて思ったのですが、低技能労働者はあまり自由はなさそうで窮屈そうです。彼ら彼女らはなんでシンガポールを選ぶんですかね。それだけ賃金が魅力的なんですか？
日本と比べるとどうでしょうか。賃金や転職、生活の自由度を比べると日本よりシンガポールの方がベターなんですかね？

回答

シンガポールで就労する外国人非熟練労働者の供給源はバングラデシュ、インド、ミャンマーなど東南アジア、そして中国内陸部です。一般的にシンガポールで出稼ぎすれば、本国で働くのと比べて数倍から10倍を超える収入があると言われています。

本国の失業率が高いのと比べて、シンガポールには就労機会が豊富にありますし、Work Permitが雇用と紐づいているので就労環境が安定しています。雇用主は政府(労働力省)が定める最低基準以上の給与を銀行振り込みする必要があります(手渡しは禁止)。シンガポールでは銀行からの本国への送金も容易です。雇用条件の基本は労働力省が決めています。ですから労働者不利の雇用はありません。

危険な業務や過度の残業は禁止です。雇用主は政府が決めた衛生基準を遵守した宿舎を提供し、被雇用者ごとに最低約600万円までの医療保険に加入しなければなりません。また雇用主は労働者1人ごとに約60万円の帰国保証金を供託する必要もあります。これは労働者が帰国を拒否したり、逃亡すると没収されます。

以上のように、シンガポールは非熟練労働者に厳しいだけではなく、その労働者の保護をよく保証しているんですね。日本のように外国人労働者を劣悪な環境で働かせることがありません。これに違反すれば雇用主に高額な罰金や刑事罰が課せられ、外国人労働者の雇用が禁止されます。

以上のことから、シンガポール近隣諸国には「シンガポールに行って働けば、生活が大幅に改善する。自国で家が建てられる。子どもを大学に進学させられる」というイメージがあります。シンガポールに行って働いた人たちから口コミで噂が広がっているので、シンガポールで働くことはとても人気があります。厳しい社会的制限やキツい労働と、安定した高収入のバランスというわけです。