首相官邸前デモの画像が沢山アップされていたのに殆どが消えていました。

質問

2025年09月01日　回答

りおぽんさんのポストの間に4時からの首相官邸前デモの画像が沢山アップされていたのに11時には殆どが消えていました。
取材カメラも写っていましたがニュースになるのかどうか、ヤフーニュースにも出ていません。
デモで検索すると少数の「石破辞めるな」しかなくて対照的な扱いですがマスコミのどういう判断なのでしょうか。

回答

僕が判断したわけじゃないのであくまで推測でしかないんですが、メディア人の感覚としては石破辞めろデモはニュースバリューが低いというのがあります。

石破さんに辞めろという声が出るのは当然なので、何のひねりもない。記事にすると「8月31日、首相官邸前で石破首相の退陣を求めるデモが行われました。参加者は警察調べで◯千人。デモ参加者は外国人政策の見直しを求めるなど、「石破辞めろ」の声をあげていました。」まで書いて、後に続く文章が思い浮かばないですね。これでは面白い写真が撮れてどうにか、写真ナシではベタ記事にもならないです。これをデスクに出すと「つまらん」と突っ返されてしまいそうです。

それでもTBSがニュースにしていたんですが、自民党の石破おろしをめぐる動きと絡めて、「有権者も二分」とまとめていました。取ってつけたようなやり方なので、これは苦労したんだろうなぁと思わざるえませんでした。書くことがない、伝えるものがないというのはニュースを伝える身としては辛いものがあります。

一方、石破辞めるなデモの方は新奇性があります。不人気の石破さんに辞めるなですから「異例の」という表現ができます。その上、本来は自民党を目の敵にしている革新勢力が辞めるなと言っているんですから構図として面白い。書く内容もいろいろ膨らませることができそうです。

犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになるとよく言われますが、石破辞めろデモはまさに犬が人を噛んだパターンでしょうね。

僕はこの要素が大きいと思うんですが、もう一つ、右傾化を警戒するメディアが多い中にあって、このデモの性質から扱いを小さくしたいという意識が働いていることは幾分かありえるかもしれません。

新聞社で言えば産経新聞社が最右派で、讀賣新聞社がやや保守、毎日、朝日、東京は革新系と色分けできるでしょう。この取材は社会部が担当していると思われますが、新聞社の中でも社会部は左派寄りの記者が多くいます。讀賣新聞社は政治部は保守色が強いですが、社会部はカラーが違います。

昨今の参政党支持者などの主張は新聞社では最右翼の産経よりもさらに右翼寄りで、メディアの中には危機意識が強い。そこでバランスを取ろうという意識が働いている。

石破辞めろデモが極右勢力と被ると見た場合、無理をして記事にしなくてもいいんじゃないかという判断が行われた可能性もあります。

この2つでしょうが、ウェイトとしては記事にするほどニュースバリューがないと判断した可能性の方が高いと思います。それでもメディアが出張ったのは、何か予想外のことが起きた時にニュースにするためでしょう。