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景気後退局面で確度が高いのはドル円の売り(ショート)なのか?債券の買い(ロング)なのか?

【景気後退時のドル円の売り(ショート)に隠された落とし穴!】

🌟景気後退でドル円ショートよりも勝率が高いポジションとは?🌟

「この解説を読んで理解できた人は投資の才能がある!」と言える本質的な内容を解説していきます!

景気後退時には、金融緩和を織り込む動きや、安全資産とされる米国債への資金回避の動きが発生して、米金利が低下していきます。

実際、既に景気後退を懸念する動きを織り込んでいますね。

特に満期までの償還期限が短い債券を中心に米金利は低下してきています。

米金利の低下は債券価格の上昇を意味するので、短期の債券ほど価格が上がる確率が高いと言えます。

米金利低下の動きに応じて、ドル円も162円から一時は140円割れまで急激に円高が進行していきました。(もちろん、日本銀行の利上げによる日米金利差縮小の加速の影響もあります。)

今後も景気後退入りの可能性が高まるにつれてドル円が下落し、ドル円の売りによって景気後退で利益を獲得しようと考えている方は多いのではないでしょうか?

ドル円ショートが必ずしも適切ではない理由を解説していきますね。

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【アメリカの景気後退でドル円が下がるとは限らない】

確かにアメリカの景気後退時にはドル円は下落する可能性は高いです。

しかし、必ずしも米金利の下落に応じてドル円が下落するとは限りません。

以下はリーマンショック期の米2年債金利とドル円の値動きの比較です。

確かにリーマンブラザーズ破綻後は米金利の低下に応じてドル円は下落しています。

しかし、リーマンブラザーズ破綻の数ヶ月前からの動きはいかがでしょうか?

景気の先行き見通しの悪化に伴い米2年債金利が低下しているにも関わらず、ドル円が上昇している局面がありますね。

ドル円の決定要因は短期的には日米金利差に連動します。

日本側の金利はある程度固定化しているので、短期要因としては結局、米金利に大きな影響を受けることになります。

しかし、主要な要因であるとはいえ日米金利差はあくまでドル円の1つの要素でしかありません。他の要因でもドル円は変動します。

例えば、ドル需給の逼迫であったり、ユーロなど他の通貨ペアでのドル需要の高まりなども変動要因として挙げられます。

✅特に景気後退時において、米国内から海外に投資している資金が引き上げられます。
その際にドル転需要が発生し、ドルが一時的に強くなるのです。

景気後退時または景気後退が強く意識される局面でリターンを得るのであれば、シンプルに債券への投資の方が高いということがご理解いただけたかと思います。

 

ちなみに先ほどのドル円と米金利の比較で2年債を用いたのには理由があります。

よく比較に用いられる10年債の場合、政策金利の見通し以外の要素も重要になってきます。

景気後退が意識される局面で、今後の金融緩和を見越して利益を得るのであれば、満期までの期限が短い2年債の方が合理的な選択肢になります。

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【勝率だけではなく、コスト面でも2年債は優秀!】

ここまではリターンが得られる勝率に焦点を絞ってお伝えしてきましたが、更にコスト面でも債券への投資の方に優位性があります。

ドル円を買っていた場合、スワップ金利を受け取ることができました。これが短期的にドル円が金利差に連動する大きな根拠の1つですね。

では逆にドル円を売った(ショートした)場合はどうでしょうか?

高金利のドルを売って、低金利の円を買うことになるので、今度は逆に日米金利差に相当する金利を支払う必要が出てきます。

更にFX側の利鞘などを含めると50bpsの利下げが行われた現状においても年間のスワップコストは6%程度と非常に大きな金利を支払うことになります。

一方で、債券の場合はレバレッジを掛けるために資金を借りることにより発生する金利と、債券から得られる利息が相殺しあうので、ほとんどコストは発生しません。(レバレッジについては後述します。)

つまり、債券の方が低い取引コストで投資を実施することが可能になります。

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【債券のテクニカル解説】

では具体的に米2年債の今後の価格推移について、テクニカル的な観点でざっくりとお伝えしてきます。

これは2年債金利ではなく2年債価格のチャートです。金利が下落すると上昇していきます。

また、あくまでテクニカル的な観点であり、私の予測に必ずしも合致するとは限らないことに注意してください。

現在、米2年債の価格は104台前半です。

債券が暴落したときの底値は102ポイント程度なので、仮に暴落したとしても2%程度が目安となりそうです。

そして今後、テクニカル的に108台前半までを期待することが可能な状態となっています。

リターンとしては4%くらいですね。

仮に暴落しても2%程度であり、妥当に上がれば4%程度を狙えるので、めちゃくちゃコスパが良いですよね!

「でも、たかだか4%しか儲からないんでしょ?」と考えた方は多いと思います。

たしかに満期までの期間が短い債券は値動きが少ないという欠点があります。

この欠点を解消するのがCFDを使ったレバレッジ取引です。

10倍のレバレッジをかければ40%のリターンを確保することができますからね。

レバレッジと聞くと怖い人もいるでしょう。

ただ、冷静に考えてみてください。

みなさんが投資している株式は暴落したら平気で30%とか下がりますよね?
※もちろん30%以上下がる事態もあり得ます。あくまでも目安です。

一方で2年債なら、暴落したとしても2%程度が目安と考えられます。
※もちろん2%以上下がる事態もあり得ます。あくまでも目安です。

とすると、仮に2年債へ10倍のレバレッジを掛けたとしても、下落余地は20%程度が目安と考えられますよね?

実は債券へのレバレッジは、現物株を持つより下落余地は低いと考えられ、安全性が高いのです。

そもそもの話ですが、株式はリスク資産、債券は安全資産と言われますよね?

安全資産(低リスク資産)である債券にレバレッジを掛けるのは非常に頭の良い選択肢となるのです。

今現在、日本の投資家が2年債にレバレッジを掛けて投資できる証券会社はIG証券のみとなっています。

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