リセッショントレードで勝率が高いのは株式と債券どっち？

【景気後退で勝率が高いのは株式と債券どっち？】

🌟株式でも債券でも良さそうに見えるけど、実は…？🌟

最近はリセッションが最もホットな話題になってきていますね。

そのため経済指標に一喜一憂する日々が続いているかと思います。

リセッションと聞くと株式は下落し、債券価格は上昇すると思いますよね？

実際、今までのリセッション時の株式と金利の値動きをご覧ください。

リセッション期間では株式は下落して、金利も下落していますね。

※金利の下落は債券価格の上昇を意味します。

これを見れば、リセッショントレードは株式を売って債券を買えば良いだけ！と思いますよね？

しかし、上記の図は重要なことを見落としています。

実際にリセッションの期間にはリセッションに入っていることが分からないのです。

リセッションを判定するNBER(全米経済研究所)がリセッション判定を出すために6ヶ月から18ヶ月を要します。

つまりリセッションは後付けで判定されるということですね。

リセッションが懸念されている現在の局面において、実際にリセッションなのかどうかは分からないのです。

そのため、各指標発表時には手探りでリセッショントレードを行う必要があります。

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【リセッション懸念時の基本的な値動き】

基本的には悪い経済指標が出れば、株価は下落し金利も下落し、債券価格は上昇しやすいです。

ただ、実際には異なる動きとなる場合があります。

例えば先日のJOLTSですね。失業率が上昇している状況でJOLTSで発表される求人数は非常に重要な意味合いを持ちます。

JOLTSの求人数が低下すればリセッション懸念が高まることになります。

実際、金利は素直に下落して債券価格は上昇しました。

しかし、株式はJOLTS発表直後は素直に下落したものの、その後上昇に転じています。

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【悪い指標が出ると、株式は上昇要因と下落要因の両方が発生する】

株価は簡単に「EPS×PER」で要素を分解することができます。

悪い経済指標が出ると、企業の業績が悪化すると考えられ、株価の下落要因となります。

つまり1株あたり純利益であるEPSの低下が懸念されます。

しかし、悪い経済指標により金融緩和の期待が上昇します。

つまり、金利が下落する方向に働きます。金利の下落はPERの上昇要因となります。

つまり、株式の場合はEPSの下落要因とPERの上昇要因の綱引きとなり、場合によっては上昇することも十分にあり得るのです。

 

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【リセッショントレードでリターンを得るための手法】

今までの流れから分かる通り、リセッショントレードとしてシンプルにリターンを獲得するのは金利の下落(=債券価格の上昇)に賭けるのが合理的だとわかりますね。

また、一言に債券と言っても、例えば短期債と長期債では価格の決定要因が異なります。

長期債は景気動向を受けた金融政策の他、長期の経済成長率やタームプレミアムを含めた需給要因も価格に大きな影響を及ぼします。

リセッショントレードとしてシンプルに勝率が高くリターンを見込めるのは短期債になります。

「短期」債であれば、「直近」の景気動向によって変わる金融政策の影響が最も大きな影響を及ぼしますからね。

ただ、ここで大きな問題があります。

SHVのような短期債に投資ができるETFはほとんど値動きがなく、リターンを獲得することが難しいのです。

短期債でリターンを得るのであれば、レバレッジをかけたCFD取引を行うのが合理的な選択肢となります。

今現在、日本の投資家が債券先物CFDに投資できる証券会社はIG証券のみとなっています。

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