
質問
2025年06月29日 回答
日本のインフレについて教えていただきたいのでお願いします。
日本はインフレが進んでいるわけですが、欧米各国と比較してあらゆる物価が安いのだと認識しているのですが、今政策金利を上げてインフレ退治するとなると、また欧米各国との物価に差が出るのではと思うのですが、欧米各国との物価の差はどう考えるといいものなのでしょうか?(うまく文章化できずすみません)
回答
「インフレ」について二段構え、三段構えで考えるとスッキリします。
①1ヶ国単位での物価上昇率。一般的にCPI(消費者物価指数)の前年対比上昇率やGDPデフレータで測られるもので、一般的にはこれが高い状態をインフレと呼びます。この場合、他国との物価の比較はありません。日本における物価動向だけが注目されます。これによれば日本はインフレ状態です。
②為替変動。「日本円」という貨幣の価値です。インフレというのは正確に言えば「貨幣の価値が下落すること」です。その意味では日本円の価値が他国通貨に対して下落することをインフレの一種と呼べなくはないです。そしてこれは輸入物価の上昇として内国でのコストプッシュインフレを引き起こします。
為替をドル円の2ヶ国に絞れば、日本と米国の金利差があって、円キャリートレード(低金利の円を市場から調達して高金利のドルで運用すること)が合理的になります。この結果、円の価値が下落して円安が進み、インフレ同様の効果が発生しています。
③購買力平価。各国で共通に得られる財がいくらで買えるかという指標です。例えばマクドナルドのビッグマックがいくらで買えるかという結果を米ドルに換算して比較したものを「ビッグマック指数(BMI)」と呼びます。英エコノミスト誌が調査しているんですが、2024年のBMIが最も高かったのはスイスで円換算で1214円(BMI+41.76)でした。ユーロ圏が921円、米国894円、英国886円、カナダ837円ですからG7各国のBMIはこのあたりということになります。
これに対して日本は世界44位の480円。韓国の593円、中国の543円より低く、香港の476円、ベトナムの468円などとほぼ同等というわけです。
これは言い換えれば同じ価値の貨幣を持っていても買えるものが多いということになります。ビッグマックであれば2個買ってもスイスの人と比べるとお釣りが来ます。その分、円は強い貨幣であり、これがインフレの効果を軽減させています。
こうしたビッグマック指数のようなさまざまな財をもとに購買力平価を計算すると、日本円のあるべき為替レートはドル円で僕が試算したところ125-130円というところでした。現在のドル円が144円台ですから、購買力平価説から見れば円の価値はだいぶ低く見積もられていることになります。
こうなっている原因はいくつか考えられます。まず日本円が財政赤字などから過小評価されていることはあり得ますし、日本円の価値下落が2011年から急速に進んだので、購買力平価の修正が遅れているということもあり得ます。これは昨今のインフレの原因の一つとも説明できます。
BMIベースで日本と同レベルなのは他にマレーシア、フィリピン、ルーマニアといった開発途上国でいわゆる先進国はすべて700円以上です。一般的に物価と経済先進度は比例するので、日本の本当の経済力はすでに開発途上国並みに落ちているという怖い仮説も立てられますし、単純に日本は低賃金なので可処分所得が他の先進国に比べて少なく、購買力が低いことが購買力平価に反映されていると見ることも出来ます。
その他仮説はいろいろ立てられるんですが、日本は購買力平価が非常に低い、このため同じ価値の貨幣で買える量が多いという逆転現象があることが、インフレや円安の効果を上回っていると言えそうです。
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