
質問
りおぽんさんの人生で一番「ひりついた」出来事って教えていただけたりってしますか……?
回答
僕は人生で何回か抜き身の日本刀を突きつけられたんですが、そのうちの1回でしょうか😅。
部下が仕事でトラブルを発生させたんですが、相手が悪かった。相手は神戸在住の会社社長と名乗る。そして落ち着いた口調で「損害賠償なんて良いから、社長さんに話を聞きたい。会って話したいことがある」ーー絵に描いたようなフロント企業が企業に食い込む時の持ち掛け方でした。
当然、社長には会わせられない。さてどうするかという社内協議になった。トラブルを発生させたのはペーパーだったので、上司も課長も部長もいる。しかしみんな若くて荒事の経験がない。この問題の処理が出来るとは思えない。
一方、当時その組織に関してインターネット事業本部長という肩書きだった僕の上にいたのは、高齢の取締役と社長だけ。このどちらも出せない。公平に考えてこのラインでは僕が出ていって処理するしかなかった。相手に電話して僕が行ってお話しを伺いたい旨を伝えた。相手の返事は「あなたは社長じゃないよね。私はあの有名な社長さんに会いたいだけなんだけどなぁ」「ですからその件はお会いしてお話ししたい」「じゃあ神戸に来るかい」「はい、伺います」。
とりあえず警察に事情を話して注意事項やNG条項のブリーフィングをマル暴の警察官から受けた。その人物の照会を兵庫県警にもしてもらう。やはりフロント企業のトップだが武闘派の面もあるんだという。「手を出して来たら直ぐに連絡してください。逮捕できます」。その時、僕はどうなっているんだ😅。
のぞみに乗って新神戸に向かう。駅にはたくさんのメンバーが見送りに来てくれた。涙ぐむ女性社員までいる。よせやい、縁起でもない。「生きて帰って来てください」。おーい、お前ら面白がっていないか😅。人事部長や経理部長までやって来た。
スルスルと走り出すのぞみ。手を振るみんな。しかし僕はそれどころじゃなかった。作戦を練らなくちゃ。とりあえず何かあった時にみっともなくないよう、食事や飲み物は新幹線内では控える。そして相手は怖いヤ◯ザだとは思わず、できる限りフランクな対応で行く。そう決めると新神戸まで寝ることにした。
新神戸にはいつもより早く着いた気がした。駅でタクシーを捕まえると、自宅だという住所を見せる。運転手さんはわかったみたいだ。
家に付くと、立派な門のあるお屋敷だった。運送業とガソリンスタンドをいくつか経営していると言っていたけど、そんなに儲かっているのか。呼び鈴を鳴らすと、和服姿の中年女性が出て来て、家に招じ入れられる。うねうねした廊下を歩いて行くと、広い和室があり、相手はそこに端座していた。
相手は昼間から飲んでいる様子で、女性に「客人にもお酒を持ってくるよう」と命じる。僕は判断力が鈍ってはまずいので「お話しが済むまでお酒は控えたい」と申し出る。
それが相手の勘に触ったようで、口調が変わる。「りおぽんさんは社長にも役員にも会わせない。何を言っても暖簾に腕押し。そして私とは酒も飲めないときた」「仕事中ですので。酒を飲んではお詫びになりません」「あんたが考えていることぐらいわかっているんだよ。一歩も借りを作りたくないんだろ。面白い。じゃあやってみろ」
相手はすくっと立つ。意外と小柄だったが、筋肉が盛り上がっているのが分かる。相手は背後の刀掛けから日本刀を一振りつかむと、スルッとそれを抜く。どうやら模造刀ではないみたいだ。
「刀で脅かされたって警察に駆け込むと良いんじゃないか」「僕がここに来た理由はご迷惑をかけたお詫びをするためです。それ以外の意図はありません」「ずいぶん場慣れしているねぇ。もうちょっと怖がったらどうだ」「十分怖いです」。実際喉はカラカラだった。
相手がこちらへ歩み寄って来て、僕の首筋に日本刀の刀身をペタっと貼り付けて二、三度ピタピタと首に押し当てる。沸が綺麗な日本刀だった。やはり真剣で模造刀ではないようだ。これはもう立てないなぁ。
「じゃああんたが東京から持って来た詫びとやらを、ここで披露してもらおう。それで気に入らなかったらそのときはその時だ」
そこで僕が練って来た詫び口上を話し始めるが、喉がカラカラで声が裏返っている。ビビっているなぁと自覚する。それでもとりあえず用意した口上を全部述べ終わると、「部下が不始末を起こしたことに申し訳ありませんでした」と土下座する。相手が再び刀身を僕の首筋に二、三度押し当ててくる。「怖いか」「怖いです」。
しばらく時間があった。突然、相手が高い声で笑い始めると、「あんたの詫びをしかと受け取ったで。これでチャラや。それならあんたも飲めるな」「それであれば」。相変わらず声が裏返っている😅。
「あんた、おもろいなぁ。ふつうはしょんべんちびるところやで。素人にしておくのが惜しいわ。私の仕事を手伝う気はないか」「いや、それは」「あんた、日本刀を見慣れているのか?そんな目で刀を見ていたで」「私も数振り所持しております」「それでなぁ」。
「ほな飲むで」「不調法ですが、よろしくお願いします」。とりあえず命が助かったらしいので、クタッとする。女性たちが僕の前にもお膳を持ってきて、酒器と酒肴を置いて行く。空きっ腹に日本酒は沁みた。
どうにか役目を終えて新幹線で帰京すると、みんなが出迎えてくれた。「怖いことはありませんでしたか?」。日本刀のことは話せないから、詫びを言って酒を飲んできたことだけ話す。「なんだ、それなら俺が行くんだった」。
今度はぜったいお前に行ってもらうからな。。。
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