松本大氏についてはどのような方とお考えですか。｜東大ぱふぇっとの米国株投資ブログ

質問

りおぽんさんの開成高校、東京大学の後輩でしょうか、松本大氏についてはどのような方とお考えですか。近時は、松本氏の資産管理会社から東京大学に10億円を寄付し、日本経済の活性化、国際競争力の強化、ひいては国民の所得・資産の増大を目指されている点に興味があります。

回答

開成中学には新入生の中1が、房総半島の那古で水泳合宿を行うという伝統行事があります。中1生たちはこの時、白い晒しのふんどしを、指導する水泳部員は黒いふんどしを締めます。5月の運動会、筑波大附属とのボートレースの応援と並ぶ、開成中学入学者の通過儀礼とも言えるイベントです。

ある時、このふんどしをビジネス化しようという人たちが現れました。OB会である「開成会」で売るほか、開成を目指す受験生にも販売するという話だったと記憶しています。この時、この人たちが使ったのが有力OBである松本大さんの名前でした。

この件、開成高校のOBなら記憶されている方も多いと思いますが、開成会でちょっと揉め事になりました。開成のシンボルであるふんどしで商売するのはケシカラン、特に水泳部員が使う黒いふんどしを売り出すとはなにごとだ、という話だったと思います。そしてこの松本大というヤツは何者だ、ちょっと思い上がっているんじゃないのか、というバッシングが始まりました。ご年配のOBも多い開成会ですから、松本大何するものぞです。

この事態を知った松本大さんが開成会のSNSに投稿、謝罪と収拾に乗り出すんですが、それが非常に鮮やかでした。一切の言い訳をせず、すべて自分の監督不行届として平謝りする。当時はちょうどマネックス証券が急拡大している頃で、松本大さんへ話題の人でした。

それがこんな土下座に近い謝り方を、そうそうできるものではありません。これは好漢だなぁ、そりゃあ人も付いていくだろうと感嘆したものです。開成会のうるさ方のOBのムードも一気に変わり、事態は無事収拾されました。

もう一つ、開成高校では最近、校舎の建て替えが行われたんですが、その建設資金の寄付をOBに募る寄付金募集委員会が結成されました。委員長は元財務事務次官で現JT会長の丹呉泰健さんで、元日銀副総裁の武藤敏郎さんだとか讀賣新聞社の故・渡邉恒雄さんもいる重厚な布陣。その中から若手で選ばれたのが、松本大さんでした。丹呉さんが当時の岸田文雄さんに寄付をお願いしに行ったことが報告されたりして話題になりましたが、そのメンツの中では松本さんは使いっ走りです。

しかし松本さんはその役割をちゃんと果たしてくれました。なるほど、金があることに驕らない方だなぁ、と思ったものです。

大昔、現社長の清明祐子さんとお話ししていた時の松本大評が心酔に近かったので、おいおい何かのカルトかよと思ったものですが、それもわからないではなくなって来ました。

間違いなく一廉の人物だと思います。