質問
日本の借金は世界的に見てもひどい。国民一人当たりの借金は相当な額という表現もよく目にします。
一方で、貸している額も多いので実はトータルすると全く問題ない、という話も聞きます。
りおぽんさんのお考えはいかがでしょうか？
回答
国民一人当たりの借金というのは国債や政府短期証券を人口で割っただけのかなり乱暴な数字ですね。その額の大きさを示すため、メディアがよく使いますが、あんまりいいことではないです。一方、貸してある額もデカいというのも、対外純資産残高を国民の数で割っただけで意味がありません。ちなみに世界で圧倒的に対外純負債を抱えているのは米国ですが、それを問題視する主張は聞きません。
国の借金で見るべきなのは、国債など政府債務残高のGDP比率です。世界でもっとも債務を抱えているのは米政府で約2400兆円です。2位が日本で約1300兆円。では日本の何が問題なのかと言えば、GDP比で米国が105%なのに対して日本は約240%にもなることです。
これは言い換えれば、日本政府の借金の効率が非常に悪い(経済成長に寄与していない)ということです。巨額の借金を何でムダに使っているのか、精査する必要があります。答えは社会保障費とわかりきっているんですが。アレが底の空いたバケツです。
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