今回の万博について、どのような意義があるとお考えですか？

まず僕のスタンスですが、「今回の大阪万博には開催の大義はなかった」という立場です。それがなんで関わっているのかというと、親友が万博の事務方のけっこう重要なポジションにいて、彼から応援を求められたからです。以来、有識者という形で助言を行なっているわけです。ですから僕は主催者サイドの人間ではありません。

万博というイベント自体、インターネット時代においては開催意義が薄れています。そこに行かないと体験できない「体験型」のイベントにしないと、情報を得るだけであれば、ネットで済みます。大赤字を出した2000年のハノーバー万博がいい事例です。

現状では万博関係者の間では、海外からのビジネス系の来客と関西企業のマッチングをして商機にすることにウェイトが置かれている印象です。大阪らしいそろばんの弾き方だと思う半面、関西圏以外への国内へのPRが非常に遅れていると思います。現状売れているチケットの多くは関西の大企業が割り当てられて引き受けたものです。

以上のように僕は主催者サイドの人間ではないので、僕からのPRは控えておきます。