夫が「地震が来る」を信じている人で、賃貸暮らしをしています。NISA積立は3年目で、新NISA満額1800万を埋めるまではなんとか職場にしがみつく気持ちで毎月積立をしています。

①旦那さんは85歳、ご自分は90歳まで生きると仮定してみる。9歳差ですから、14年間の寡婦期間があります。実際には余裕を持って20年と仮定してみると良いと思います。

②この寡婦期間を毎年いくらで乗り越えていくのか。400万円と仮定すると、8000万円必要です。

③ご自身の年金と旦那さんの遺族年金が年間いくらもらえそうか、シミュレーションしてみる。これは今後の情勢を鑑みて、タイトに試算してみた方が良いでしょう。

④8000万円ー20年間にもらえそうな年金額ー現在保有している資産総額=があなたの寡婦期間に必要な今後貯めるべき資産総額ということになります。旦那さんの生前の年金や退職金は、旦那さんの存命中の生活費で使い果たすと仮定します。

⑤未亡人で賃貸を借りるとなると、条件が厳しくなります。先ほどの方はお子さんが保証人になってくれそうですが、あなたは頼りになりそうなお子さんはいらっしゃるのでしょうか。

僕は現在、約8000人の居住者がいる町内会の会長をしており、町内には数多くの高齢の未亡人がいます。皆さん、旦那さんが存命の時には生活に困っていませんでしたが、未亡人になって一気に生活に窮する人が増える印象です。ですから考えるべきは、寡婦期間の生活費の工面です。

また長命な女性は高齢になって認知症になったり、介護が必要になったりするケースが多いです。この時、安価な特別養護老人ホームは待機者が多過ぎて入所できないと考えてください。

この時、持ち家の方は持ち家を売って、民間の老人ホームに入所されることが多いですが、賃貸ということは、この入居資金も視野に入れておいたほうがいいかもしれません。