モロッコへ旅行の予定があります。気をつけるべき点や心に留めておくべき点がありましたら教えていただけると幸いです。

モロッコはいいですよぉ〜。僕のもっとも好きな旅行先のひとつです。比較的治安も良いです。

注意点ということですよね。まずモロッコはイスラム教国だってことです。外国人観光客が多い観光地だけを回るだけなら良いですが、宗教施設などを回るのであれば、露出を控えた服を1着持って行ってください(できれば長ズボン)。出来るだけ現地の事情に配慮した輻輳を心がけるのがアラブ圏のイスラム教国家に女性が旅行する時の基本です。

モスクを観光するなら女性は長袖のシャツとズボン、ショールないしスカーフは必携です。でないとモロッコ人に怒鳴られてビックリします。そしてモロッコは男尊女卑なので、できる限り旦那さんと行動をともにして単独行動は控えましょう。

「南の真珠」マラケシュは治安は比較的良いです。ただ旧市街のメディナは裏通りが迷路のように複雑なので迷わないように気をつけましょう。観光客と見るとニコニコ話しかけてくる人はまずぼったくりか詐欺師なので、決してついて行かないように。

屋台街があって昼間は観光客が賑わうジャマ・エル・フナ広場も、夜は様相が一変します。あえて夜行くなら広場内だけにして、裏通りに入ってはぜったいいけません。モロッコ郵便局の裏とかは避けましょう。レストランの値段が昼間と変わっていてぼったくられる場合もあります。僕は簡単なダリシャ語やベルベル語は話せるのでトラブル対応もできますが、英語しか話せないのではトラブル対抗ができません。

基本的に街を観光をするのは昼にして、夜はホテルで遊ぶのが無難です。夜間の女性の外出しての単独行動はぜったい控えてください。またマラケシュにも現地の人さえ近寄らない危険なエリアがあります。あんまり観光ルートを踏み外さないでください。

タクシー乗った時は必ず明確に行き先を告げ、タクシー運転手がメーターを動かしたことを確認しましょう。でないとタクシー運転手がぼったくり運賃を言ってくる場合があります。この時、日本人は争わずに支払うのでいい鴨と思われています。メーター通りの料金を支払う。ただし夜はメーターの50%増しの料金になります。

あと日本人は気軽に写真を撮ります。しかしモロッコ人には宗教的な理由から写真を撮られることを嫌う人が少なくありません。面白いと思ってモロッコ人を勝手に撮影するとトラブルになったり、お金を請求されたりします。大道芸人の写真はまず有料です。なんでもインスタ映えと言って写真が撮れる日本ではないことに注意です。

街で親切そうに話しかけてくるモロッコ人には要注意です。間違っても親切な人だなんてついて行かない。だいたい観光客を狙ったぼったくりか強盗です。とんだ国際交流になります。

僕は娘を連れてモロッコを小旅行したことがあるんですが、その時に泊まったのがカスバの中にある「ラ・マムーニア」という世界有数の豪奢なホテルです。「マラケシュの貴婦人」という愛称でも知られます。マラケシュには「マジョレル庭園」がありますが、あれを再興したイブ・サンローランが愛したホテルです。

娘との小旅行で思い出しましたが、「青い街」シャフシャウエンはぜひ。一生の記念になると思います。あとは砂漠を観に行って、一面の砂漠で上も下も横もわからないという不思議な経験をしたことが忘れられません。

さてファズも観光都市ですから、治安はいいです。注意点はマラケシュと同じでメディナと呼ばれる旧市街に行って、迂闊に裏路地に踏み込んで行かないことです。まず迷子になります。要注意です。ワルザザートはサハラ砂漠に行くんでしょうか。旦那さんと離れないようにしてください。

モロッコ旅行で役立つグッズが「ウェットティッシュ」です。モロッコでは手づかみで料理を食べるケースがたぶん多々あります。現地人は気にしませんが、日本人の感覚では耐えがたい。バッグの中にウェットティッシュを忍ばせておきましょう。消毒液とビニール袋もあると便利です。短期の旅行なら問題はないと思いますが、栄養剤やビタミンサプリも携行するといいです。

旦那さんにはぜったい表でお酒を飲まないように言ってください。ホテル内か高級レストランに限る。日本人で多いのはひったくりの被害ですが、これはカメラだのスマホなどをぶらぶら持っているからです。カメラは通常バッグの中にしまっておいて必要な時だけ取り出すようにする。ここは日本ではないということに要注意です。

モロッコは合計で2ヶ月ほど旅行しているので、わからないことがあれば遠慮なくどうぞ。