
質問
2025年01月10日 回答
りおぽんさん
買われすぎはどのように判断しているのでしょうか?またPLTRのように既に買われすぎと判断されていても保有しているのはどのような場合なのでしょうか?
素人的に理論株価と目標株価も上回り、買われすぎと判断しているのであれば、利確した方が良いと考えてしまいます。
初心者が欲張らず利確できる判断材料や考え方をご教示頂きたいです。
回答
いくつかの質問が含まれているので、順番に回答します。まず「買われ過ぎ」という言葉ですが、僕はポストする時、2つのケースで使います。1つは自分で算出した理論株価や目標株価を上回った時、もう1つは人気が出過ぎて急激に上がり過ぎた時です。「やり過ぎ」という言葉を使うこともあります。両者は似ていますが、僕にとっては似て非なるものです。
次いで利益確定に絡む話をしていきます。
まず目標株価ですが、僕はFCF(フリーキャッシュフロー)やEPS(一株当たりの利益)などとその将来予想などから「理論株価」というものを算出します。DCF法と言われる算出法をちょっと我流にアレンジしたものです。理論株価がその銘柄の本質的価値です。
これにその銘柄やセクターに対する期待度、出来高分析、直近の相場環境などいろんな要素をちょんちょんと混ぜ合わせて当面の「目標株価」を設定します。これがその銘柄の当面の僕の目標値です。この「当面」はその銘柄に与えた期間に依存するので一定ではありませんが、6ヶ月であるケースが多いです。
僕はこの「目標株価」と「現在の株価」を比較、それがリスクを取りに行くに見合う「乖離」があった場合にインする手法です。もちろん読みが外れるケースはあるので、5%の損失で例外なくロスカットするルールです。
一方、利確側ですが、一つのメドを15%にしています。なぜ15%かというとロスカットの5%という値から導き出されているんですが、これは説明がややこしいので割愛します。単純に言えばロスカット5%なら15%は取らないと見合わない、というものです。
もちろんそこまで利益が伸びずにウロウロする銘柄も、少なからずあります。こういうのは様子を見て15%はムリと判断したら薄利で撤退します。これは利益は出てはいますが、僕の中では失敗トレードの扱いになります。
僕は「資金効率」と言って、その資金が効率的に利用されているのかどうかを非常に重視します。損失を抱えている銘柄や利益が伸びない銘柄をガチホしてクソ粘りするのは、資金効率的に悪いのでカットするわけです。
首尾よく15%に到達したら、そこで利確するかまだ持つかいったん検討します。インした時の前提条件に変更がなければさらに目標株価を目指してホールドを続けることにします。
次の利確検討ラインが多くの場合、「目標株価に到達した時」です。ここでお腹がいっぱい満足と思い、株価上昇ももう良いところと判断したら利確ですが、「まだ伸びる」と判断したらホールドを継続します。
「目標株価に到達したのになぜ利確しないのか?」と不審に思われたようですが、これには僕の「トレンドフォロー戦略」という投資手法が密接に絡んでいます。なおこの後説明するトレンドフォロー戦略は我流にアレンジしたものなので、一般的なものは「トレンドフォロー大全」などを読んでください。
トレンドフォロー戦略の基本的な考え方は「流れには乗る(つまりトレンドに乗る)」「損小利大」の2つです。前者は基本的に順張り戦略で、流れが変わらない限り、その流れに乗る」。後者は「小さなロスカットをたくさんやって、取れる時は大きく取る」。
僕はロスカットラインが浅いですし、資金効率を気にして面白くないヤツはどんどんカットする。だから損切りや薄利撤退も多い。しかしその分、利が乗っている、そして流れの良い銘柄には極限まで乗る。僕はこれまで散々「買ってみてダメだったら損切れば良いだけ」とポストしてきたと思いますが、これはこの投資法の一部だったわけです。
僕は目標株価を設定する時にかなりシビアに設定します。到達時点ではまだ勢いがあって、利確してはもったいない場合が多い。ですからそのまま流す方が多いんです。検討し直して目標株価を引き上げる場合も、長期保有に切り替える場合もあります。長期保有の場合、僕の保有条件は「年率30%以上の株価上昇」です。
投資法を研究された方ならご存知かと思いますが、このトレンドフォロー戦略は非常に高いパフォーマンスを出します。僕は最強の戦略じゃないのかと思って採用しているぐらいです。しかし実際にやっている人が少ないのは、後述する難しさがあります。
目標株価をスルーした銘柄の利確判断は2つ。1つはトレンド終了と判断した時です。これはボリバンの戻りを見て決めます。もう1つ、通常のトレンドフォロー戦略と違うのは、冒頭の2つ目、人気が出過ぎて急激に上がり過ぎたと判断した場合にも利確を検討します。
トレンドフォロー戦略が高いパフォーマンスを上げる大きな要因には、人間の感情への理解があります。上がっているものは買いたくなる、人気は過熱する。ですから目標株価を超えてもトレンドが続く限りギリギリまで利確を引っ張る。ギリギリまで利を伸ばすので、往々にして僕は天井いっぱいで利確できる一因です。
しかし過熱した後の反動は大きいものです。ですからトレンド終了と判断したらツベコベ考えずサクッと利確する。その自信がないと、この利を伸ばす戦略は取れません。そしてもう一つ、安全策として、過熱し過ぎも利確タイミングにすることにしたんです。この基準に定量的なものはなく、①上昇ペースが早過ぎると判断、②日本株ならストップ高など天井に張り付く、③投資初心者がこの株を買いだとポストし始めた(最後の買い手)ーーなどの現象をチェックします。
先日、僕とはあまり縁がないNISAで購入される米国株ランキングなんぞをチェックしていたのも、今どんな銘柄に注目が集まっているのか知るためでした。PLTRは見ればあまりに上位で、とてもこんなポジションにある銘柄じゃない。思わず「買われ過ぎ」と再度判断したわけです。
たぶん機械的な数値か何かがあって、その通りにやれば上手くいくんだろうと考えていた方には予想外の内容だったかもしれません。しかし相場は人間が売買しており、その人間には感情がある。それゆえトレンドは往々にして行き過ぎるので、目標株価以上の利益を取りに行く。この人間への理解が、トレンドフォロー戦略が圧倒的なパフォーマンスを出す最大の要因だと僕は理解しています。
「初心者が欲張らないで」とありましたが、僕のは「利を伸ばす」銘柄については最大限欲張る投資法です。ただ損失は淡々と受け入れて、クソ粘りしない。この部分では欲張りません。利確もやる時はサクッとやります。このあたりで自分の「感情」を可能な限り排除していきます。
最後にトレンドフォロー戦略をやろうとしている方のために、実行するための関門について触れておきます。
①低い勝率に動じないメンタルコントロール
たぶんトレンドフォロー戦略が優れていることが知られていながら、実際に実行する人が少ない要因の一つです。損小利大を追求するこの戦略、どれぐらいの勝率が要求されるか?これが驚くほど低い。だいたい30%台の成功率があれば十分利益が出ます。40%台で大きく儲かり、50%あれば儲かって仕方がない状態になります。
しかし人間というのは失敗したくない生き物です。100円しか儲からない勝率90%と1億儲かる勝率20%だったら、後者を選ぶのが合理的だと頭ではわかる。ところが実際には勝率90%が感情的に選ばれやすいんです。
トレンドフォロー戦略の勝率30%ということは、残り70%を淡々と損切りするか薄利撤退して失敗トレードにする。この現実に精神的に耐えられる人間が少ない。これがトレンドフォロー戦略が流行しない大きな要因です。
②たくさん監視し、たくさん試行する必要がある
大きな波を一つ捕まえようとする戦略ですから、多くの銘柄を監視しておいた方が有利です。またいい波はどこで発生するかわかりません。僕は日米でだいたい700銘柄を監視しています。これはかなり多い数字だと思いますが、これはトレンドフォロー戦略でのパフォーマンスを上げるためです。あんまり多くの銘柄を監視できないという方だと、良い波が発生している銘柄を捕まえられなくて、パフォーマンスを上げにくいでしょう。
また試行回数も多い方がいいわけです。トレンドフォロー戦略で成果を上げるには最低でも20銘柄は取り引きしたいところです。となるとある程度の資金も必要です。
ですからトレンドフォロー戦略にはこういった負荷がかかります。
③異なるアセットクラスを組み合わせると効率的
トレンドフォロー戦略でパフォーマンスを上げるには、例えば「米国株式」だけではなく、「米国株式指数先物」や「米国株式オプション」、あるいは「日本株式」だとか「米国債券」「金先物」など、異なるアセットクラスを組み合わせると、期待リターンが上昇します。また株価が例え暴落しても、リターンをプラスに出来ます。
どのアセットをどの割合で配分すればリターンが最適化できるのかは、僕もまだ研究中です。
相場がどんな状況であっても儲けられるので、多くのヘッジファンドなどが利用しているトレンドフォロー戦略ですが、実行するにはこうした統計的な研究も必要になります。
だいたいこの3点でしょうか。これで回答になったかな😅。
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