ヤフー株が1億6000万円に衝撃を受けました。

だからいかに当時のドットコムバブルが異常なものだったかわかるでしょう。当時それを説明する理屈は「IT株である」ということだけでした。そこで僕は「王様の耳はロバの耳」と言ってしまったわけです。

当時のヤフーではストックオプションによる億万長者が多数出ました。こんな都市伝説があります。2人のアルバイトがソフトバンクグループで働いていて、上司から「正社員採用してやる。君たちどこに行きたい？」。1人はソフトバンク本体を選び、もう1人は子会社のヤフーを選びました。

2人は真面目に働いて、ストックオプションを付与されます。そして両社の株価高騰で、ソフトバンクを選んだ元アルバイトはうん十万円を得ます。ヤフーを選んだ元アルバイトは1億6000万円をゲット、仕事を辞めて郷里に帰りました。

どっちの正社員になるのが、運命選択だったわけです。

当時のIT業界で広く囁かれた笑い話です。都市伝説ですから真偽のほどはわかりません。