日経平均の底を3万円したのはどういうお考えの元でしょうか？

これは8月5日前と当日の日経平均先物の値動きから「3万円が節目」と分析していたからです。一つには大台ということ、二つ目には長年の経験と勘、そして3つ目には3万円は、政府としても日銀としても、割らせることが許されない防衛ラインだと見たからです。このことは当日にもポストしています。

この日、僕は不確定情報と前置きしながら、金融庁と日銀が現場レベルでやり取りしているという噂が出ている、という話もポストしています。こういう情報はこういう時にはそこはかとなく流れるもので、後に金融庁と日銀の現場が電話協議していたことが報道されました。でも、こんなの報道を待っていられません。

当時の岸田政権と植田日銀の置かれた立場からすると、株価の下落は想定内でも、さすがに3万円の大台を割らせるのは心理的な影響が大き過ぎたんです。

ですから相場も「下落は3万円がそろそろいいところ」と判断しそうですし、もし割り込めば政府や日銀が緊急対応するはずと踏んで、これを注視していました。もし割り込めば底割れで、次の底を模索することになりました。

案の定というか、日経平均先物は3万円手前で反発しました。そして数日後、株価急落の原因になった植田発言を修正する内田日銀副総裁の発言で、市場は大きく反発しました。

ここまでがセットの予想で、描いたシナリオ通りでした。

これぐらい自明の話なのに、見当はずれの怒りをツイッターにぶつけていた株クラ民には大爆笑を禁じえませんでした😛。