奥様も音楽家としての仕事でしっかりとした年収を得られていますが、そこまで成功したのはなぜですか？

質問

奥様も音楽家としての仕事でしっかりとした年収を得られていますが、そこまで成功したのはなぜですか？
芸大卒でヨーロッパの音大院卒、は存じていますが、その経歴の日本人はたくさんいると思います。しかもピアノなら尚更です。その中で奥様の年収のような成功するのはほんの一握りだと思いますが、その秘訣を知りたいです。
人脈なのか、奥様のコミュニケーション能力からなのか。
もしかしたらピアノの技術で差が出ているのかもしれませんが、例えばショパンコンクール入選とは違い経歴的にすごく差がつくものなのかわからないため質問しました。コンクールでの入選歴がありましたらご無礼をお許しください。

回答

クラシックが根付いていない日本では、「コンクールの入賞歴=素晴らしいピアニスト」ですが、欧米では数ある評価基準の一つでしかありません。ショパン国際ピアノコンクールクラスであれば世界のクラシック界が注目しますが、ショパン国際ピアノコンクールの入賞者あるいは優勝者でさえ、ピアニストとして大成しなかったケースはいくらでもあります。ちなみにたいしたコンクールではないですが、妻にも入賞歴はいくつかあります。いずれも若い頃ですが。

妻の話はあんまり詳細には書けないんですが、一つは妻が日本ではなく欧州を主な基盤に置いたことです。2つ目はおっしゃる通り、妻のコミュニケーション能力です。そのおかげで欧州でサロンコンサートを催せば、下手に大ホールで演奏するより高収入が得られます。3番目にはドイツにおいてはコンクールとは別の評価される経歴を有していることです。

ただ「自分のピアノを気に入ってくれる人のためにだけ弾きたい」「下手な演奏をすれば遠慮なくブーイングされる緊張感の中で演奏したい」という2つのポリシーを持っているので、そこまで無理してコンサートをやりませんし、お金を稼ぐことにも執着していないようです。