岩代太郎という作曲家はお好きですか？

岩代太郎さんは現代日本を代表する作曲家のお一人ですが、なぜかその音楽を聴く機会があまりありません。映画音楽やドラマの挿入音楽を多数手掛けていますが、その中に僕が視聴するものがあまり含まれていません。

岩代さんは大学が妻の少し後輩になりますが、藝大音楽学部において、器楽科の妻は声楽科には友人が多数いますが、作曲科、楽理科、邦楽科とはあまり付き合いがなく、岩代さんは有名人だったのでお名前ぐらいは存じ上げているようですが、面識はないようです。

これは音大あるあるなんですが、プロを目指す人が少ない東京音大や国立音大、昭和音大、それに武蔵野音大などの学生は、横の交流も多く、学生間が仲が良いです。しかし藝大全般と桐朋学園大学の弦楽器などになると、同じヴァイオリンでさえ、ロクに口も聞かないケースが少なくありません。

これは我が家のチェリストさんのように、プロオケへの加入を目指すとなると、そのライバルが目の前の同級生になってしまうからだと思います。オケ団員は空きができないとなれませんし、空きができると同級生たちがたくさん応募して、1つの椅子を争います。仲間同士で和気藹々できる要素はどこにもありません。

ですから藝大出身者のOB・OGの交流関係は比較的希薄です。ましてや変人が多いことで知られる楽理や作曲の人を、妻がよく知らないのは仕方がありません。