正直、格差是正って必要なんですかね？

どんな仕事をしていても収入がほぼ均一になるという意味での「格差是正」であれば、それは悪しき政策だと思います。格差是正というテーマに絡む、僕にとっての論点はざっくり以下のとおり。

①救貧政策は必要。そのためのベーシックインカム導入は一考の余地がある。一定レベルで富める者から貧しい者への富の再配分は必要。
②現在の労働市場では、市場原理が適切に働いていない。需要があり、社会的必要性の高い職種（例えば介護職など）の給与水準が低いまま抑えられている。「必要とされる職業が必要とされる収入を得られるようにする」仕組みづくりは政治で考えるべき。
③消費税増税に賛成。その代わりに所得税減税を行うべき。ただし消費税の逆累進性を抑える工夫が必要。
④「格差是正」が、高収入層の収入増を抑える口実に使われているきらいがある。この動きには警戒が必要である。「高収入を目指すこと」が報われる社会が、活力ある社会を生む。