りおぽんさんが健康保険などの面で親の扶養から外れたのは何歳の時ですか？

大学1年、18歳の時です。限度額なんてはるかに超えていましたからね。ふつうの勤め人と変わりません。

勤めていた議員事務所に事務担当の人がいたので、その方にすべて処理していただきました。これは他の秘書さんたちと同じです。僕は私設秘書だったので、公設秘書と違って特別公務員ではないです。私設事務員さんとの違いは「特別通行記章乙」というバッジを付け、「帯用証」という顔写真付きのカードを持っていたことぐらいでしょうか。これは衆議院事務局から発行されるもので、持っていないと議院内を通行することができないんです。

ちなみに僕は就職して直ぐに政治部の首相官邸番になったので、今度は国会記者記章を付け、社名の記載がある腕章を付けて、さらに首相官邸を出入りするための写真入りIDカードを持たされることになりました。いやはや、永田町は厳重なものだなと思ったものです。

ついでだから当時の仕事を簡単に説明すると、大学の授業の妨げにならないよう、秘書としての仕事内容や勤務時間は配慮されていました。学業優先と代議士からよく言われたものです。

職務内容は政治資金の受け渡しや資金管理の手伝い、地元情勢の分析、広報誌の作成などがメインで他の秘書さんがやらなかったものでした。金庫番付きだったとも言えます。他の秘書さんたちは陳情団の対応や行事への代理出席などで忙しかったんですが、これは僕にはまわってこなかったです。後は政財界やマスコミの要人との極秘の連絡係、まあお使いです。公設秘書を手伝って、政策の立案や法律の起案もしました。ただ、その代議士は議員会館の他に歩いて数分のところにもう一つ事務所を構えていて、金庫番や僕は主にそっちに詰めていたんです。同じビルに同じ派閥の有力代議士がみな第二事務所を構えていたので、そこで秘密の情報交換なんてこともありました。

選挙の時は地元に行って青年会議所の人たちの担当をしたり、簡単なシステムを作って情勢分析(票読み)をしたりしました。選挙の七つ道具や銀行を通せない政治資金を東京から地元に運ぶのも僕の仕事でした。このあたり、その気になればその政治家の寝首をかけますから、ぜったい裏切らないと思える「身内」の人間が1人は必要になるんです。ふつうは配偶者かお子さんがやります。

僕が勤めていた議員事務所は私設秘書でも社保完備でしたが、これは代議士さんの方針次第です。公設秘書には「国会議員秘書健康保険組合」があります。

なお、アルバイトは他に家庭教師の収入がありましたが、これは手渡しの上、書類なども一切なかったので、無申告です。もう時効だよね💦。