一つの宗教の信者であることの整合性に疑問を感じます。

だから僕は「敬虔でないクリスチャン」だと言っているじゃありませんか💦。

これを言うと教会で差し障りがあるんですが、僕は神の奇跡とかはこれっぽっちも信じていません。ただ、信仰があると本当に人生で困った時の救いになるんですよ。僕の場合、入信したのは病気で社会からリタイアした時でした。その時は世界のさまざまな宗教を調べました。実は一番面白かったのは禅宗だったんですが、その時の健康状態では禅の修行は無理だったんです。カトリックはその点、とても緩やかです。最後の最後、「主の平和」と唱えれば良いんですから。

これらの経緯は入信する前、神父さまにはすべて話したんですが、神父さまはそれでも許してくれました。カトリックってそれぐらい鷹揚な宗教であるような気がします。信仰を厳しく求めるプロテスタントとの違いです(僕はプロテスタントには耐えられないと思いました)。カトリックは「善行」を求めます。

聖書は本として読めばとても面白いですよ。詳細に読み込んだ結果、西洋の文学作品の理解も深まりましたし、西洋哲学もよく理解できるようになりました。聖歌を聴くと心が落ち着きます。典礼も厳かで悪くありません。僕の洗礼名は「アッシジのフランチェスコ」なんですが、聖フランチェスコの「平和の祈り」を僕はとても気に入っています。

クリスチャンになって失ったものって、何も思い付きません。得たものばかりです。それって悪くない話じゃありませんか。