与党幹部の失言を大きく扱うのは報道側の都合なのか読者・視聴者のウケの良さを考えてのことなのか、どちらなのでしょうか？

質問

2023年09月01日　回答

農水省の「汚染水」発言に報道が色めきだっていますが、
こうした、与党幹部の失言を大きく扱うのは報道側の都合なのか読者・視聴者のウケの良さを考えてのことなのか、
どちらなのでしょうか？

特に大臣クラスとなると失言をきっかけに辞任・更迭を求め首相の任命責任を問う！
といった流れになることが多いように感じます。
報道で大臣の辞任・更迭まで追い込むことが報道側としては何か実績のようになるのでしょうか。
このあたりは野党陣営も同じように思います。
でも報道を見ているとこうした扱い方は「やるべきことはもうちょっと他にあるんじゃないか」と思えます。

回答

別に報道がいろめき立っているとは感じないです。この局面でさすがに緊張感を欠く失言ですから、報道しないわけにはいかないでしょう。野村さんに付いている記者には「やっぱりやったか」という感じはあるのかもしれませんが。ちょっと狙っていたところはあるかもしれません。

記者団に囲まれての失言ですから、どこのメディアの実績になるということはないです。ほんとこういうのって1社だけ遅れを取るわけにはいかないんですよ。だから各社が一斉に手を変え品を変え報道することになります。政治部だけでなく、社会部や地方支局の記者なども駆り出されることになります。

今のところ、どの会社もよくあるパターンでニュース化していると思います(こういうネタってパシリの記者でも扱いやすいんです。定型的な取り上げ方ができますから)。野党が追及して野村農水相が辞任すれば、それは野党の手柄で、メディアの手柄にはならないです。ただ野党びいきの記者には喝采する人がいるのかもしれません。もっとも辞任した場合、後任人事はちょっと落とせないですから、その想定で一部の記者は取材をもう進めているでしょう。

もし総理の任命責任が問われて政局化したりすれば、そこからがベテラン政治部記者の本格的な出番となります。彼らは今のところ様子見だと思います。