初心者にオススメの苔の栽培方法ってありますか？

苔にもさまざまな種類がありますが、観賞用に売られている苔は①湿度を必要とするものの、②太陽光を必要としないものが大半です。

初心者が一番簡単な苔の栽培法は、そうした苔と苔用の清潔な土を園芸店で買ってきて、小さな水槽でも金魚鉢でもコップでも良いですから、土を張って、その上に苔を貼り付けるように置いていく。これでもうオーケーです。

これに十分霧吹きで霧を吹きかけて、あとは蓋をするなり、サランラップで密閉するなりして湿度が逃げないようにして、室内の明る過ぎず暗過ぎずという場所に置いておけばいいです。

密閉されていればそこまでの頻度は不要ですが、とにかく乾燥させないように注意します。スーハーしたかったら、蓋やラップを外し、スーハーしてから軽く霧吹きをしてまた蓋やラップをする。あんまり水をあげ過ぎると苔が徒長します。

ここまでが初心者編ですが、僕の場合、ヒノキゴケなど木に見える苔と背の低い苔など、苔の種類を変えて、あたかも森林の風景であるかのように苔を配置していきます。これを「コケリウム」と言って、苔愛好家の楽しみです。

この応用として、苔以外に羊歯や小型の地生蘭を混栽する手があります。小型の地生蘭では、葉っぱが美しいジュエルオーキッド(繻子蘭の仲間)などが向いています。いずれも森林の樹下に生え、湿度が切れると枯れますが、太陽光は不要という、似たような生育環境の植物なので、育てやすいです。