セルサイドアナリストの質問をした者です。続き。

報告するのは就職を決めてからで良いんじゃないですか。僕もゼミ教官の宇沢弘文先生からは、院に進んで研究者を目指すものと思われていたので、就職すると報告したらびっくりされて、「とんだ不肖の弟子だ」と笑われました。

でも東大経済学部史に残るような大先生でありながら、象牙の塔にこもることなく、社会問題に積極的に関わったり、社会人相手の市民講座の講師を引き受けたりするような先生だったので、一緒にビールを飲みながら、温かい励ましの言葉をかけていただきました。学問に向き合う姿勢では大変怖い先生でしたが、僕の人生で唯一無二の恩師です。

僕の思想と行動の根幹には、いつも丸山眞男先生と宇沢弘文先生の教えがあります。

ところでさっきのリストにお知り合いがいるってどなたでしょう😅。マジで大学の同級生やゼミの同期や先輩後輩をいっぱい混ぜちゃったんですが🤣。宇沢ゼミ出身者でも、清滝信宏先輩や岩井克人先輩を入れるのは文句なしでしょうし、研究室に出入りしていた植田和男日銀総裁を入れるのはまあアリかと思いますが、中にはお友だち枠で入れた人もいます😅。酒を酌み交わしながら、経済学論議をした相手なので、「評価できるリスト」に入れたんですが、もし知り合いだったらとんだ笑い話です。

僕の話が知れると「あー、あのアホな奴か」と爆笑される方が数人いるので、りおぽんのことは、ナイショにしておいてください🙇。みんなまともな経済学者になっているから、さらに会合に顔が出しづらくなります😅。

今では日本人唯一のノーベル経済学賞候補と言われる清滝信宏さんを始め、宇沢ゼミ出身者は猛者揃いですが、みんな宇沢先生の前では猫同然で、先生が誰かの論文を褒めると、場の雰囲気がピリッとしたものです。先生は学部生の拙い論文でも褒める場合があって、そうなると博士課程の研究者でも「誰だそいつ」とじっと睨むような、切磋琢磨する雰囲気でした。

でも、あなたが宇沢先生の孫弟子だったら楽しいですね😀。ということで、僕はスティグリッツの弟弟子、ミルトン・フリードマンの論敵の弟子を名乗れるわけです。こうして経済学徒の系譜は続いていきます。

エコノミストでも嶋中雄二さんは早大出身ですが一緒に研究会をやった仲、翁百合さんも縁がありました。彼女は当時、田園調布雙葉から慶應経済に進んだバリバリのお嬢さまでしたが、近影を拝見すると、さすがにおばちゃんになりましたね🤣。

彼女は日銀→日本総研ですが、僕の友人には聖心女子→早大政経→某シンクタンクエコノミストというコースを歩んだ人もいるなど、シンクタンクのエコノミストという仕事は学究職という色合いが濃いので、お嬢さま兼才女の就職先として、好まれたものです。

僕も営業職には不向きだと考えたので、経済企画庁の官庁エコノミストのコースは最後まで検討しました。この辺と証券会社内部のアナリストやエコノミスト(マクロ経済を読むのは、証券会社でもアナリストではなくエコノミストと区分けされる場合が多いです)では仕事の環境も職場の雰囲気もだいぶ異なります。

ストラテジストは投資戦略担当ですが、アナリストやエコノミストより格上扱いされる場合が多く、新卒でなることはないでしょう。証券会社内部でも垣根があって、アナリストに景気見通しの話をすると、雑談では話をしてくれますが、メディアなどにはぜったい名前を出さないでくれ、当社の公式見解はエコノミストに聞いてくれとお願いされます。