EVの時代は来ると思いますか？

石油は有限の資源ですから、ガソリン車の時代はいつか終わります。ただ、それは明日の話とかではないです。

2035年完全EV化なんて一時提唱されていましたが、僕は「また無理な理想論を言って」と考えていました。これは最近、事実上先送りされる動きが出ていますよね。いずれ形骸化すると見ています。欧米諸国のやり方はいつもそうですから、あまり間に受けない方がいいです。

完全EV化にはその裏付けになる電気インフラの確保が必要ですが、ただでさえ安定した電力の供給で先進諸国はヒイヒイ言っているんですよ。発電を石油発電所に頼れば脱炭素化に逆行しますし、今以上、産油諸国に喉元を握られます。それはできることではありません。原子力発電所の建設はどの国にとっても難しい政治課題です。これを一つとっても、早急な完全EV化なんて無理な話です。

少しずつ非ガソリン車のシェアが高まる。それに伴いEV車のためのインフラが整備される。そのための電力供給問題が解決される。EV車や合成燃料車、燃料電池車などの技術がより進化していくという、人間の目で見れば「ゆっくりとした革命」が起こるんじゃないかと見ています。

革命はまだ始まったばかりです。何が次の主役になるのかさえ、はっきりしていません。それはEVではない可能性さえあります。