お好きなチェリスト、それとお気に入りの演奏の録音はありますか？

こよなく愛しているのは、ジャックリーヌ・デュプレという夭折した女性チェリストです。チェリストにしては感情豊かで生き生きとした演奏が魅力です。評価が分かれるようだけど、生のミシャ・マイスキーはやはり良いです。生きているチェリストならマイスキーかスティーブン・イッサーリス。

ロストロポーヴィッチやピアティゴルスキー、フルニエ、トゥルトゥリエ、カザルス、シュタルケルなんかは、好き嫌いを超えたマエストロだと思っています。でも、この中ではロストロポーヴィチが一番好きかな。

日本人なら上野通明か宮田大。これは異論がないんじゃないかな。最近の日本人の若手チェリストはかなり凄いです。これからはチェリストなら日本人という時代が来るかもしれません。期待しています。

チェロはヴァイオリンなどに比べるとレパートリーがそれほどあるわけではないので、バッハやコダーイの無伴奏やサンサーンスやシューマン、ドヴォルザークなんかのコンチェルト、ブラームスのダブルコンチェルト、それにラフマニノフのチェロソナタあたりで聴き比べることになります。後はベートーヴェンのチェロソナタ。

小曲ですが、フォーレの「夢のあとに」を弾くマイスキーの演奏がお気に入りです。僕はこの「夢のあとに」とラフマニノフの「ヴォカリーズ」「エレジー変ホ短調」をよく弾きます。現在、ベートーヴェンのチェロソナタ第3番を練習中なんですが、ロストロポーヴィチの演奏を聴いた後、自分の演奏を聴くと、同じ曲だと思えないのが悲しいです🥹。